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【50代のブラックフォーマル】理想的な選び方と喪服マナーをおさらい

  • 2025.3.22

ブラックフォーマルとは冠婚葬祭にふさわしい黒い衣服のこと。弔事が増える50代は喪服のマナーを押さえた格式のあるブラックフォーマルを持っておきたいもの。長く愛せる一着を選ぶためのポイントをご紹介します。

喪服のマナーをおさらい

お通夜やお葬式のときの喪服のマナーをご紹介します。

喪服の種類

喪服は3種類に分類され、格式が高い順に「正喪服」「準喪服」「略喪服」となります。状況に応じてふさわしい服装で臨みましょう。


● 正喪服
最も格式が高い喪服。葬儀や告別式などで喪主・遺族など主催側の人が着るものです。女性はブラックフォーマルのワンピーススーツやアンサンブルなどが該当します。スカート丈はひざ下からくるぶしまでが基本。一般的に、パンツスーツは女性の正喪服にはならないとされています。


● 準喪服
一般的な喪服。一般参列者としてお通夜やお葬式に参列するときに着るものです。近年は喪主や遺族が着ることも増えています。


ブラックフォーマルのワンピーススーツやアンサンブル、パンツスーツなどが該当します。パンツスーツは弔問する側の参列者であれば着用できます。スカート丈はひざ下からふくらはぎまでの長さが一般的です。


● 略喪服
急な弔問(仮通夜)や三回忌以降の法要で一般参列者が着るもの。黒や濃紺などのダークカラーで控えめな服装を選びます。

お葬式での参列者のマナー

参列者としてお葬式に出向くときに気をつけたい身だしなみのマナーをまとめました。


● 服装:肌の露出が少ないもの
なるべく肌の露出が少なく、ひじ、ひざが隠れるものを着ます。服装に限らず、身につけるものは毛皮、クロコなど殺生をイメージさせるものを避けるのがマナーです。


● 靴:布製が望ましい
殺傷を連想させる革製のものはできるだけ避け、シンプルな黒の布製パンプスを合わせます。革製の場合はツヤがないものにしましょう。ヒールが高すぎるものや派手な装飾がついたものもふさわしくありません。


● バッグ:布製が望ましい
靴と同様になるべく革製のものを避け、布製の黒いバッグを合わせます。フォーマルバッグは手荷物が入りきらないことも多いため、手袋や折り畳み傘などを収納できる黒いサブバッグがあると便利です。


● アクセサリー:結婚指輪とパールはOK
結婚指輪はつけてもOK。ほかのアクセサリーをつける場合は、ホワイトパール、ブラックパールのネックレス、イヤリング、ピアスはマナー違反になりません。ネックレスは一連のものでネックラインに沿う長さのものを。二連のものは「不幸が重なる」とされるため避けます。イヤリング、ピアスは一粒で揺れないものにしましょう。


● ストッキング:黒の無地
ストッキングは黒の無地のものを履きましょう。カジュアルな印象のタイツは避けた方が良いという意見もありますが、冬のお葬式では履く人が多いようです。タイツを履く場合はカジュアルにならないよう無地のものを選ぶなどの工夫をしましょう。


● メイク:ナチュラルメイクが基本
派手にならないナチュラルメイクが基本です。アイカラーやチークのカラーはごく控え目に。口紅はベージュ系などマットなカラーがおすすめ。なお、ノーメイクは失礼にあたるため気をつけましょう。

50代のブラックフォーマルの選び方

50代女性が長く愛せるブラックフォーマルを選ぶポイントをご紹介します。

正喪服として使えるものを一着持っておく

50代は葬儀を主催する側になることも増える年代です。そのため、正喪服として着られるものを一着持っておくと、急に必要になったときも慌てずに済みます。
 
先ほど述べたように、一般的にパンツスーツは正喪服にならないとされているため、正喪服に使いたい場合はパンツスーツを避けた方が無難です。

長時間着ても疲れにくいものを選ぶ

喪服は長時間着ることが多いため、疲れにくく、座ったり動いたりしやすいものを選びましょう。
 
フレアラインのワンピースやアンサンブルはヒップにゆとりがあり疲れにくいデザインです。Iラインのワンピースやアンサンブルの場合は、適度なゆとりがあり、スリットが入っているものがおすすめ。
 
パンツスタイルの場合は、ワイドパンツなどゆったりしたシルエットのものだと締め付けが少なく疲れにくいでしょう。

体型カバーできるものを選ぶ

体型の変化を実感することも多い50代。気になる部分があればさりげなくカバーできるものを選びましょう。
 
フレアラインのワンピースやアンサンブルはお腹やヒップラインをカバーできます。ワイドパンツはヒップラインや太ももが目立ちにくく、足の露出も気になりません。ジャケットはやや長めの丈だとヒップラインを自然にカバーできます。

食事をしても苦しくならないものを選ぶ

喪服を着て食事をする機会も多いもの。食事をしてもウエストが苦しくならないデザインとして、ワンピースのほか、ウエストがゴム仕様のスカートやパンツを選ぶと安心です。

オールシーズン使えるものを選ぶ

喪服はどのようなタイミングで必要になるか分からないため、オールシーズン使えるものがあると便利です。ジャケットつきのアンサンブルなら季節に合わせて上着を着脱でき、オールシーズン活用しやすいでしょう。

喪服以外でも使えるとさらに便利

ブラックフォーマルには弔事用・慶事用・慶弔両用があります。近年はさまざまなシーンで使える慶弔両用のものが増えています。慶弔両用なら喪服としてはもちろん、ブラウスや小物を変えることで結婚式や卒業式、入学式などにも幅広く使えます。

(まとめ)
50代は体型や体調の変化を実感しやすい年代であるとともに、社会においては大人の礼節を求められる年代です。ブラックフォーマルは「快適な着心地」と「格式の高い装い」を叶えられる一着を選びましょう。

構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

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