健康や美容のために、積極的に取り入れたい大豆製品。豆腐の専門家がおいしく楽しく日常に取り入れる“豆”知識を伝授します!
江戸野陽子さん
野菜と豆腐の料理家。日本豆腐マイスター協会認定料理講師。著書「すごい豆腐の最高においしい食べ方」(笠倉出版社) 豆腐の魅力を伝えるべく、選び方やおいしいレシピを紹介
セカンドミール効果を得るなら豆腐や大豆製品で!
「セカンドミール効果」という言葉をご存じでしょうか。最近注目が高まっている食事のとり方のことで、これが豆腐と密接な関係がありまして。
セカンドミール効果とは、最初にとる食事(ファーストミール)が、次にとった食事(セカンドミール)の血糖値に影響を及ぼす現象のことです。血糖値が急激に上がると、糖尿病や動脈硬化などのリスクが高まることが分かっているので、食べ物に気を遣う人は大勢いると思いますが、これは食事のとり方で予防できる、ということなのです。
この分野の研究はいろいろとされていますが、現時点で最も効果的だと言われているのが低糖質・高タンパク質・食物繊維が豊富な食品です。そのため朝ごはんを「パンとコーヒー」、あるいは「野菜ジュースのみ」、といった方よりは「ごはんと野菜のバランスよい食事」を食べていると良い結果が出ることが分かってきています。
そこで豆腐、そして納豆などの大豆製品です。
大豆製品はご存じの通り低糖質で高タンパク、食物繊維も含まれています。毎朝セカンドミールを意識したメニューを用意するのは大変ですが、大豆製品であれば、少量の小分けパックの豆腐や納豆、豆乳飲料、油揚げ、おから入りのパンやクッキーなど、さまざまな加工品があるので、上手に活用して取り入れてみるのがおすすめです。
今回は朝ごはんを例に出しましたが、間食でもこの効果を得ることができます。大豆入りのせんべいや、おからのクッキーなど、大豆製品の間食で小腹を満たしておけば昼や夜ごはんの血糖値を緩やかにすることが可能です。
身近な大豆製品から「セカンドミール効果」を! ※写真はイメージ