楽しみにしていた食事会の始まりで案内された席が十分に綺麗にされていなかったら、誰でも不快感を覚えますよね。
忙しそうな店員に伝えるのも気が引けて自分で片付けてしまう人もいるのではないでしょうか。
筆者の知人から聞いた席にまつわるエピソードをどうぞ。
居酒屋
土曜日の夜、友達と一緒にSNSで話題の居酒屋に行く機会がありました。
その友達と会うのは約半年ぶり。お互いになかなか予定が合わず、ようやく調整できた日でとても楽しみにしていました。
週末ということもあってか店内は賑わっており、私たちは30分ほど待つことに。
ようやく席に案内されたのですが、びっくり! その席が予想以上に汚れていて、片付けたようには見えないほどだったのです。
床には前の客が落としたと思われる手拭きのゴミがそのまま放置されており、卓上には何かがこぼれた跡が残っていました……。
店員に伝えることに
普段は『自分たちで片付ければいいか』と思って掃除しがちですが、このときばかりは寒い外で長時間待ったこともあり、不快感が拭えなかった私たち。
『忙しすぎて見落としちゃっただけかも』と店員の事情に寄り添おうとも思ったのですが、どうしても気分の悪さは拭えません。
風邪が流行している季節でもあり衛生的にも不安を感じたので、正直に店員に伝えることに。
「すみません、この席が少し汚れているのですが」
スッキリ
すると店員はすぐに謝罪し、2人がかりで手際よく掃除を始めてくれました。
そして、店員が掃除を終え席に着いてすぐ、店長を名乗る人物がわざわざ私たちのもとへ。
「このたびは不快な思いをさせて申し訳ありませんでした」
「二度と起こらないよう指導を徹底してまいります」
そう、深々と頭を下げて謝罪してくれたのです。
楽しめた!
最初は少し不快な気持ちがあったものの、きちんと非を認めて謝罪してくれる態度に、私たちの心もスッキリ。
その後の食事も店員たちの活気ある温かな空間のなか、楽しい時間を過ごすことができました。
はじめこそトラブルはあったものの、その後の対応が素晴らしかったためすっかり不快感がなくなっていた私たち。
帰りには『また次もこの居酒屋にこよう』という気持ちにまでなれました。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。