離婚問題の情報提供メディア「ツナグ離婚弁護士」を運営するClamppy(東京都中央区)が、「熟年離婚」に関する調査を実施。その結果を発表しました。
男性「切ない気持ちに」 女性「充実している」
調査は2024年11月25日から12月9日、熟年離婚を経験した男女を対象にウェブで実施。計1335人から有効回答を得たものです。
「熟年離婚をして感じたメリット」について聞いた結果、男女それぞれの最多回答は、男性が「金銭面で楽になった」(30.1%)、女性が「仮面夫婦を演じる必要がなくなった」(23.8%)となりました。次いで多かったのは、男女ともに「親戚付き合いがなくなった」(男性23.1%、女性21.4%)となっています。
一方、「熟年離婚をして感じたデメリット」については、男性の最多回答が「家事が大変になった」(30.0%)だったのに対し、女性は「デメリットはない」(43.2%)が圧倒的多数を占める結果に。なお、男性の2位は「孤独を感じる」(27.7%)、女性の2位は「金銭面で不安が出てきた」(24.4%)でした。「家事が大変になった」と回答した女性は、わずか4.1%にとどまっています。
男性からは「今まで家事全てを任せていたので、一から家事を覚えるのが大変でした。特に料理は全くやったことがなかったので大変でした(40代男性)」「生活すべてを1人でしなければならないというのはデメリットだと感じます。孤独ですし、新社会人が1人暮らしを始めたような希望もありませんからむなしさがあります(40代男性)」「孤独は確かに感じます。20年も毎日いた相手がいないというのは、何か…いろいろつらくなるときもありますね(30代男性)」「持ち家を手放したことは、とても切ない気持ちになりました。また、子どももいたので、みんなでの食事やいろいろな話をできなくなったのは孤独感を感じました(40代男性)」など、生々しい本音が浮き彫りとなるコメントが。
一方、女性からは「義理の親の介護をしなくて済むし、慰謝料を蓄えとして自分の稼いだお金を自由に使える(40代女性)」「自分の時間を持てるようになり、子どもが自立したのを機に離婚したので異性との交友関係も問題なく、気兼ねなく人生を楽しく過ごせるようになった。予定が、婚姻継続期間内に比べて何倍も入るので、1週間が長く感じられて充実している(50代女性)」「さまざまな面でお金、時間、肉体的、精神的に自由になれました(50代女性)」「家事も減り、楽でしかない(50代女性)」「気分的に楽になりました。もう一緒に住まなくてもいい解放感(50代女性)」といったポジティブな声が寄せられる結果となりました。
調査結果を受けて、同社は「離婚条件や財産分与についての話し合いも重要ですが、同時に離婚後困らないよう家事について理解しておくことが必要かもしれません」「男性の方が孤独を感じる割合が多いため、離婚後は人とのつながりを積極的に持つことを意識するとよいでしょう。女性の場合は熟年離婚に際して、離婚後の住居や生活費の確保が重要課題となります。そのため離婚を考えた時点でスキルアップや就職、転職活動をする必要があるでしょう」とコメントを寄せています。
熟年離婚のメリット・デメリットについて、あなたはどう思いますか?
オトナンサー編集部