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運命が味方した人、しなかった人…Netflixリアリティシリーズ「オフライン ラブ」最終回、奇跡とすれ違いの結末

  • 2025.3.20

すれ違う人と結ばれる人、その違いは何だったのか?

俳優のトウコ

スマホなしの10日間における“運命の恋”を探す旅がついに終了。Netflix恋愛リアリティ番組「オフライン ラブ」最終回では、最後に「本当に会いたい人」に手紙を送り、参加者たちはその相手を待つ展開に。奇跡のように会えた参加者同士もいれば、すれ違ってしまった人もいた。「運命」は本当に存在するのか? それとも、恋を成就させるのは行動次第なのか? 芸人のケンスケ(24)&俳優のナナミ(25)、最年少のミミ(20)&元水球日本代表のアツシ(30)、大学生でモデルのショウ(22)&ブランドプロデューサーのカナカ(25)、そして俳優・モデルのユウダイ(24)や俳優のトウコ(24)、モデルのマホ(30)やダンサーのアル(30)の切なすぎる結末まで、最終回の見どころを振り返る。

スマホなしで始まったニースでの旅。「オフライン ラブ」最終日のルールはシンプルだった。参加者はそれぞれ“10日目に本当に会いたい人”へ手紙を送り、指定した場所で待つことに。 もし会いたい人がいない場合は、最終日にスマホを返却してもらい、そのまま帰国する選択ができる。

そんななか、奇跡のような再会を果たしたのがケンスケとナナミだった。

二人とも「最後に会いたい人」としてお互いを選び、しかも指定した待ち合わせ場所まで一致! これには、さすがに「運命ってあるのかも?」と思わされた視聴者も多いのでは。しかもケンスケは「日本に帰ったらもう一回告白してもいい?」とナナミに告げ、それに対し彼女は「いいよ。返事は変わらないと思うけど」と笑顔で答えている。この二人、日本に帰ったあとも実に良い関係を続けていきそうだ。どうかケンスケもナナミも、この番組をきっかけに爆売れしますように。

一方“運命頼み”の恋が成就しなかったのがユウダイ。

DAY9、彼は「偶然、街中で会えたら話す時間をください」とナナミに伝え、実際に街を歩き回る。ケンスケとデート中のナナミに何度もニアミスするも、結局会えないまま終了……。 そして最終日も、かつてナナミとのサイクリングデートの日に待ち合わせた自転車屋の前で待ち続けるが、ナナミが選んだのはケンスケだった。

ユウダイは繰り返しトウコから想いを伝えられていたが、ナナミへの姿勢を崩さなかった。ユウダイからパラグライダーデートをキャンセルされた、例の白いベンチを最後の待ち合わせ場所に指定したトウコは、最後までユウダイに会えず。涙しながらも、諦めずに行動し続けた彼女の強さが感じられた。

「あと少し違う道を選んでいたら?」そんな「たられば」の切なさを感じてしまう結末。運命を待つだけでは、恋は叶わないのかもしれない。

最終日、誰と会う? 手紙が導いた恋の結末

ケンスケやナナミと同じように、ミミとアツシも幸せな旅を終えた。すでに中盤あたりから両想いであることが伝わっていた二人は、最終日の待ち合わせこそ少々手こずってしまったが、無事に思い出のベンチで合流。互いに送った最後の手紙には、まったく同じデザインのシールが貼られており、ここでも運命を感じさせる。

ショウとカナカも互いの思いが通じあった同士だが、「好きです」と伝えたショウに対してカナカは慎重だった。最後に彼に送った手紙には「6日間で好きとは決められない」「日本に帰ってから、自分たちのペースで確かめたい」とカナカらしい真っ直ぐで誠実な文章が綴られていた。友達としてか、あるいは恋人としてか、二人の関係がどんなふうに築きあげられていくかはまだ分からない。

一方、すれ違ってしまったのがアル&マホ。アルはマホに手紙を送り、最終日にマセナ広場で待っていたが、マホは朝にスマホを受け取って帰国する選択をした。アルはそのことを知らず、ひたすら待ち続けるという切ない結果に終わった。

スマホがないからこそ生まれた恋と、かなわなかった恋

「オフライン ラブ」は“スマホがない環境で生まれる運命の恋”をテーマにしていた。しかし最終回を見ていると、スマホがないことで恋がスムーズに進んだように思える参加者もいれば、反対にうまくいかなかった参加者もいる。

もしかしたら“スマホなし恋愛”には運+行動の両方が必要だったのかもしれない。たとえばケンスケは、ナナミに一目惚れした瞬間から彼女一筋。真っ直ぐに行動し続けたからこそ関係を築けたと言える。しかし、もしナナミが最初に手紙を送ったのがケンスケじゃなかったら、二人の関係は始まらなかった可能性もある。

たまたま早く会えた人が有利とも限らない点が、この旅のおもしろいところでもあった。マホはユウダイと教会で運命的に出会っているが、ユウダイとの関係は続かなかった。それと同じくミミとショウも、こちらは初日に海で運命的な出会いを果たしたが、それぞれ別の良い相手を見つけている。結局、早く会えたかどうかより“好みの人に会えたかどうか”が大事だったということか。

スマホさえ手元にあれば、ユウダイはもっと早くナナミと出会えて一緒に過ごせたかもしれない。アルはミミとの関係に早めに見切りをつけ、マホとの時間を大事にできたかもしれない。スマホがない環境は“運命”を際立たせたが、同時に恋愛におけるハードルにもなった。

スマホなしの恋愛は、結局“普通の恋愛と変わらない部分”と“スマホがないからこそ起きたすれ違い”の両面があったと思えてならない。いわば「オフライン ラブ」が示したのは、“運命”を信じる人と、行動で“愛”を掴む人の対比だった。

スマホがないことで、恋はゆっくりとした速度を保ち、相手とじっくり向き合う時間が生まれた。しかしその一方で、連絡が取れないことで生じるすれ違いもあり、成立しない関係性もあった。

結局、恋を成就させるのは“運命”か? それとも“行動”か? その問いに、「オフライン ラブ」はひとつの答えを示したのかもしれない。

【Netflixリアリティシリーズ「オフライン ラブ」世界独占配信中 (全10話)】

(北村有)

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