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男子日本代表は19日、埼玉スタジアム2002でFIFAワールドカップ(W杯)2026アジア最終予選(3次予選)の第7節バーレーン代表戦(20日、午後7時35分、埼玉スタジアム2002)に向けたトレーニングを行った。
森保一監督の下、5勝1分けの状況でW杯出場へ王手をかけたサムライブルー。勝てば無条件で8大会連続8度目のW杯出場が決まり(引き分けでも他会場の結果次第ではW杯出場へ)、日本代表史上最速となる。
トレーニング3日目にとなったこの日は26選手が練習に参加。スコットランド1部のセルティックに所属するFW前田大然は「点を取ってW杯を決めたい」とゴールへの覚悟を口にした。
大活躍中のストライカー、好調の要因は秘密…
セルティックで驚異的な活躍をみせている前田。今季はここまで公式戦42試合28得点9アシストを記録している。
好調の要因について問われたが、「1個あるんすけど、それはまだちょっと言えない。1ヵ月後に分かるんじゃないかな」とニヤリと笑った。
日本代表でのスタメン奪取に燃えるストライカーにとって好調の要因は、企業秘密だったのかもしれない。
自身2度目となる今回のアジア最終予選では、ここまで4試合に出場し1得点を奪い、チームの勝利に貢献してきた。しかし先発出場した試合はなく、後半からの出場で流れを変えてきた。前田は世界各国で活躍する日本代表のアタッカー陣との競争に打ち勝つ必要がある。
「レベルアップは確実にしていると思います。でもその分、代表の選手もみんなレベルアップしている。それが世界で勝つためにはすごく必要なことです。これを続けていって他の選手の刺激になればいいですし、他の選手からの刺激も日ごろからもらっています」と、サムライブルーの戦士たちは仲間でありライバルだ。
前回のカタールW杯出場を決めた2022年のオーストラリア代表戦(2○0)は新型コロナウイルスに感染し、テレビで試合を観ていたからこそ、この試合に懸ける想いも強い。
「(オーストラリア代表戦を観ていて)うれしいけど、悔しい部分もあった。今回は(W杯出場を決められる)チャンスがあると思うので、しっかりとプレーして、そのピッチに立ちたい」と歓喜の瞬間を分かち合いたい。
ウィング、シャドー、センターフォワード。どのポジションでも出場する準備ができている。バーレーン戦では相手ディフェンダーを迫力満点のプレッシャーで襲い、ボールを奪い取ってゴールを決める。
「(W杯に)出て悔しさを味わって、今回は出るだけではなくて優勝したいという想いがチームとしてある。それに向けてやっていきたい」と決意した前田が3年前の悔しさをぶつける。
(取材・文・一部写真 浅野凜太郎)