「短期間で劇的に痩せたい…」という思いで「無謀なダイエット」に取り組んだ経験ありませんか?でも、即効性を謳うダイエット法の多くには、健康被害やリバウンドのリスクが潜んでいるもの。そこで今回は、絶対にやってはいけない「無謀なダイエット」、健康的に痩せるために意識したいことを紹介します。
「〇〇だけダイエット」は絶対NG
「〇〇だけダイエット」は一時的に体重が落ちやすいですが、栄養バランスの偏りが大きな問題に。極端な食事制限は代謝機能の低下を招き、リバウンドしやすい体質に変わってしまうことが分かっています。
「ゆで卵だけ」「リンゴだけ」といった単品ダイエットを続けると、消化器系のトラブルを引き起こすリスクも。胃腸障害、さらには髪や肌の状態悪化など、美容面でもマイナスにつながることも…。体重は減っても美しさは失われる、本末転倒な結果になりかねません。
「極端な食事制限」の危険性
「1日に1食しか食べない」や「極端な断食系ダイエット」も危険信号。食事回数を極端に減らすと、血糖値の急激な変動を招き、空腹時の過食につながりがち。結果的に代謝が落ちて体重が減りにくくなる可能性大です。
特に女性は無理な食事制限による栄養不足がホルモンバランスの乱れにつながることも。「痩せたい」という一心で始めたダイエットが、肌荒れや生理不順といった予想外の問題を引き起こすことも少なくありません。
「地道にコツコツ続ける」が最大の近道
実は「極端なダイエット法」より「穏やかに継続できる方法」の方が、結果的に早く理想の身体に近づけます。
最近注目されているのは「時間栄養」という考え方で、体内時計に合わせて食事のタイミングを決めるというもの。朝食をしっかり摂り、夕食は早めに済ませることで、自然と代謝が上がっていくのです。
また、「タンパク質バランス」も重要なポイント。食事全体の総カロリーに占めるタンパク質のカロリーの割合を見直してみましょう。総カロリーを減らしつつも、良質なタンパク質が占める割合を25~30%に保つことで、筋肉量を維持しながら効率的に脂肪を燃焼できる身体作りが可能となります。
短期間で「急激に」体重を落とすのではなく、「緩やかに健康的に」痩せることをめざすことが、結果的に美しいボディラインと、リバウンドしにくい体質づくりにつながるということを頭に入れておきましょうね。<監修:かめやまあけみ(食生活アドバイザー)>