30歳近く年齢が違う子どもと、小中学生あたりから世代間ギャップをひしひしと感じるようになってきました。今回は、筆者の知人Aさんが経験した、娘との珍エピソードをご紹介します。
小学生の娘にスマホを与えたAさん
フルタイムで働くAさんの娘は、小学3年生までは学童を利用していましたが、4年生になるのをキッカケに学童をやめて家の鍵を持つようになりました。自分で学校から家まで帰ってきて、鍵を使って家に入ることを心配したAさんは、このタイミングで娘にスマホを持たせることを決意しました。
娘は普段から自宅で夫の古いスマホをお下がりとして使っていたので、外で使えて通話もできるスマホをもらえて、心から喜んでいました。
水族館に出かけたAさん家族
ある休日に、家族でお出かけした時のことです。水族館が好きな娘のために、いつもより少し遠くにある水族館に行くことしました。Aさん自身も初めて行く場所だったのですが、いつもより大きな水槽があったり、初めて見る展示があったので、Aさんも娘もスマホでいろんな写真を撮っていました。
館内で一番大きな水槽に来ると、フォトスポットが設置されていました。Aさんは娘に、「ママのことも写メ撮ってー!」と言いました。娘は一瞬、すごく不思議そうな顔をしていましたが、フォトスポットの前でポーズをしているAさんを見て、スマホのカメラアプリを起動して写真を撮りました。
「しゃめって、なに?」娘には通じなかった!
そろそろ帰る時間になり、車に乗って家路につくと、娘が「ママ、ところで、しゃめって、なに?」と聞いてきたのです。
Aさんが学生の頃、携帯電話のカメラ機能を使って、写真を撮ってメールで送ることから、写メール=写メがという言葉が生まれ、そこから「写メ撮って」や「写メ送って」という言葉が流行っていました。
今のスマホ世代には通用しない言葉なんだなと思ったAさんでした。
娘は「これだと思って、撮ったけど」と水族館で撮影した写真を見せてくれました。その写真には、Aさんと一緒に後ろにサメが写っているものでした。
「サメと一緒に撮ってって意味だと思った」と娘が言って、大笑いした車内だったのでした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。