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部屋が明るくなる! 簡単、芽出し球根たちの水耕栽培 プチプラ花コーデVol.155

  • 2025.3.20

プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。

育てる感覚を一緒に楽しみたい、春の球根花

チューリップやヒヤシンス、厶スカリにスイセン、クロッカスなどの球根の花は、飾っているだけで気分が明るくなるものばかり。近年では、通常の切り花のほか、球根つきも出回っています。

私は毎シーズン、一度は球根つきの花を飾っています。水耕栽培として育てている感覚が味わえることが魅力です。

今年も近所にある園芸店へ芽出し球根を探しに行きました。さまざまある種類のなかから、これから花が咲きそうなヒヤシンスとちょうど花が咲いているムスカリを購入。これらを100均活用で飾ってみます。

ヒヤシンスの芽出し球根の根を洗う方法

園芸店で買ったヒヤシンスは、ピンクの花が咲くものを選びました。球根が3つ植えられていて600円(税抜)です。

どれもしっかりとつぼみがあがってきていて、うっすらとピンクがかっています。これから花が咲く、ちょうどいい芽出し球根でした。

ヒヤシンスは花の香りも楽しみです。

水耕栽培するために、鉢から球根を抜き、根を洗う作業をしていきます。これを、根洗いといいます。

ヒヤシンスは鉢から出したら、根がびっしりとまわっていました。

これをそっと手でくずしていきます。

ヒヤシンスの根は切れやすいので、土は指でやさしく落とします。ある程度土が落ちたら、今度は根の部分を水で洗っていきます。

水で残りの土が取れてきれいな根が見えました。これで根洗いが完了です。

100均グッズが水耕栽培の花器に早変わり

ヒヤシンスの球根を楽しむために、100均で買ったものはこの3つです。

円筒型のガラス瓶に、まん中は少し低めのガラスの花瓶。上の部分がシェイプされ、間口が広がっているので、球根をのせるのにちょうどよさそうな形です。こちらは200円でした。

いちばん右は、折りたたみのコーヒードリッパーです。ちょっとおもしろいかも! と、思って購入してみました。これがあると、家の空き容器を使って球根を楽しむことができそうです。

まずは円筒のガラス瓶と低めの花瓶に、ヒヤシンスの球根を飾りました。

円筒のものは、そのまま入れればOK。

低めの花瓶は、中にヒヤシンスの根が入りにくいので、根の周りをセロファンで包んでまとめてから花瓶に入れました。花瓶の中に根が入ったら、セロファンはそっと上に引っ張りはずします。

おもしろいと思った折りたたみコーヒードリッパーも使っていきます。

こちらは家で使っていないグラスを用意しました。

コーヒードリッパーに球根を飾る際も、根の周りをセロファンで包んでコーヒードリッパーの中に根を入れます。

球根を飾るときは、球根の部分に水がつくと腐る原因になるので、水につからないようにしましょう。

ヒヤシンスの水耕栽培のワンシーンが出来上がりました。これからつぼみが少しずつ膨らみ、花が咲いていくと思うと、それだけでもワクワクしています。

ヒヤシンスの花飾りの材料のご紹介

  • ヒヤシンス苗…600円
  • 円筒のガラス瓶…100円*ダイソー
  • ガラス花瓶…200円*ダイソー
  • 折りたたみコーヒードリッパー…100円*ダイソー

合計1,000円(税抜)

ほかに、セロファン、グラスを用意。

小さな鈴なりの花が魅力のムスカリの根洗い

次に、ムスカリを飾っていきます。

ムスカリはブドウを逆さまにしたような形の小さな花の集合体。この鈴なりに咲く姿がかわいらしく、とても好きな花です。

ムスカリは5株のうち、4株はちょうど花が咲いていて、残りの1株はまだこれから咲きそうです。

新聞紙を広げた上にムスカリを鉢からそっと取り出し、根をくずしました。

ムスカリは根が張っていなかったので、簡単に分けることができました。このムスカリの土がとてもふかふかで触っていると癒やされ、また土の香りもよかったです。落とした土は、リサイクルできるように取っておきます。

こちらもある程度土を新聞紙の上で落としたら、最後に水で根や球根部分を洗っていきます。

土が落ちたら、根洗いが終了です。

洗った球根を飾っていきます。

麻紐をアクセントに! ムスカリの花飾り

ムスカリを飾るために用意したのは、こちらです。

向かって左から麻紐、ガラスの保存容器、その隣のガラスの花瓶は以前にパンジーやビオラを飾るときに買ったもの。いちばん右側の花瓶も、上が広がっているガラス花瓶です。どれも、ムスカリの球根にぴったり。

ガラスの花瓶に飾るときはヒヤシンス同様ムスカリも、根の部分をセロファンでカバーすると、根が花瓶の中に入りやすくなります。

ガラスの花瓶には1つずつ飾り、保存容器には2つのムスカリを飾りました。

それぞれのガラス瓶の間口には、麻紐を巻いておめかし。雑貨をディスプレイしているお気に入りのコーナーに飾りました。

麻紐を巻くと、少し引き締まった感じとナチュラルさが出て球根ともよく合います。ムスカリもなるべく水を少なめに、球根に水がつかないように飾ります。

球根を1つずつで飾ったり、まとめて飾ったり。その時の気分や場所で飾り方を変えて楽しみたいと思います。

既にある程度球根が育ってからの水耕栽培、失敗もなく楽しめるのが嬉しいです。

ムスカリの花飾りの材料のご紹介

  • ムスカリ苗…500円
  • ガラス花瓶2つ…200円*ダイソー
  • ガラス保存容器…100円*ダイソー
  • 麻紐…100円*ダイソー

合計900円(税抜)

ほかに、セロファンを用意。

好みの花瓶を発見し、シリーズで揃えることに

ダイソーで買ったこの花瓶、シリーズで大きさや価格違いが何種類かありました。

シンプルすぎない花瓶で球根を飾るのはもちろん、さまざまな花とも相性がよさそうです。

間口が狭くなっているのも飾りやすさのポイント。私好みの花瓶で、もう少し大きめのサイズもあったので、それも揃えたいと思います。

Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。

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