ドジャースの大谷翔平投手は19日、東京ドームでのカブスとの開幕シリーズ「MLB Tokyo Series presented by Guggenheim」第2戦に「1番DH」で先発出場。5回の第3打席に右中間への今季1号を放った。
カブスとの2連戦での連勝スタートに貢献した大谷は、日本凱旋となった開幕シリーズでその存在感を見せつけた。
■WBC以来の日本でのプレーに観衆熱狂
日本でのプレーは侍ジャパンとして出場した2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以来。世界一球団であるドジャースの一員として凱旋した大谷は、開幕2連戦で中心選手として存在感を放った。
18日の開幕戦では体調不良のために帰国したムーキー・ベッツ内野手、左脇腹の違和感のため先発から外れたフレディ・フリーマン内野手を欠くなか、5回の第3打席では右前打で逆転劇の口火を切った。さらに、9回の第5打席では二塁打を記録してダメ押しとなる4点目のホームを踏むなど、チャンスメイカーとして機能した。
そして迎えた19日の第2戦では待望の瞬間が訪れた。5回の1死走者なしで大谷は、相手2番手ネート・ピアソン投手の5球目99.1マイル(約159.4キロ)のフォーシームを捉えると、打球は右中間へ。際どい判定となったがその後正式にホームラン認定され、メジャー移籍後では最速の8打席目での今季1号を東京ドームの大観衆の前で放った。
大谷のこの一打にはMLB公式サイトも「『スーパーヒーロー』ショウヘイ!オオタニが期待に応え、初本塁打で東京ドームを湧かせる」と見出しを打った。世界一の選手として凱旋した今回の東京シリーズでは「チームの勝利」を最優先に掲げるなかでも観衆が待ち望んだ本塁打を放ち、期待に応えた。その様はスーパースターと呼ぶに相応しい働きぶりだった。
この2連戦では初戦で白星を挙げた山本由伸投手、2戦目でメジャーデビューを飾った佐々木朗希投手も存在感を放ったなか、ドジャースの屋台骨を担い連勝に貢献した。今季は投手としての復帰にも注目が集まるなか、2年連続の世界一を目指す大谷の2025年シーズンが幕を開けた。