はじめて絵本と出会う0、1、2歳の子を思って作られた「赤ちゃん絵本」。
小さい子が両手で抱えて持てるサイズ感、めくりやすいページ、引き込まれるような色のバリエーション、中には表紙の角でぶつけて怪我をしないように角を丸くしているものまで……。その佇まいは、はじめて手に取るお子さんにしっかり寄り添えるよう設計されています。まさに赤ちゃんのように愛されるための絵本が「赤ちゃん絵本」なのではないでしょうか。
そんな赤ちゃん絵本が寄り添ってくれるのは赤ちゃんばかりではありません。夜泣きや黄昏泣き、おむつかぶれ、ミルクの拒否に人見知り、後追いなどなど、はじめての育児に奮闘するママとパパの疲弊した心にもすっと入ってきて「ああ、うちの子って絵本とこうやって遊ぶんだ」と気づきと幸せを与えてくれます。
はじめて赤ちゃん絵本と出会うお子さんと、親御さんにお届けしたい今月の赤ちゃん絵本。気になる作品はぜひチェックしてくださいね。
鮮やかな色彩が目を楽しませてくれる三浦太郎さんの新境地。つみあげうたを声に出したくなる『たいこどんどん』
■たいこどんどん
作：三浦 太郎
出版社： ブロンズ新社
出版社からの内容紹介
こころ弾む、音のパレード！
思わず声に出したくなる つみあげうた絵本、登場！
たいこたいこ、たたいてみよう、
どんどん
たいこのあとにトランペットもやってきて、
どんどん ぷっぷー
ふえもくわわり、
どんどん ぷっぷー ぴーひゃらぴーひゃら
こんどはシンバル、
どんどん ぷっぷー ぴーひゃらぴーひゃら じゃーん
まだまだつづくよどこまでも。
ページをめくるたびに、どんどん音がつらなって、力強い鼓動がひびいていく！
圧巻の観音ページもおたのしみに。
赤ちゃん絵本の名手・新井洋行さんにかかれば窓も立派な「いないいないばあ」？『まどから ぴょこっ！』で当てっこ遊びを楽しもう
■まどから ぴょこっ！
作・絵：新井 洋行
出版社： ＫＡＤＯＫＡＷＡ
出版社からの内容紹介
まどからちょこっと見えるもの、なにかななにかな？
心と脳をすこやかにはぐくむことで知られている”いないいないばあ”遊びを、絵本でも楽しみましょう！
うさぎやカエル、虹に、おばけ！ 子どもたちが大好きなモチーフもたくさん！
どんなものが出てくるか想像し、パッと登場したときの楽しさを、赤ちゃんといっしょに体感できます。
はっきりした色合いと、ダイナミックな動きのイラストで、見ているだけでも楽しくなります。
親子で語り合いながらコミュニケーションをはかれる”いないいないばあ”絵本です。
「おんぶ」と「のりもの」が出会ったら、愛らしい『おんぶーぶー』になったよ。いろんな乗り物が登場する、乗り物好きな子におすすめの一冊
■おんぶーぶー
絵・作：矢野 アケミ
出版社： 童心社
出版社からの内容紹介
おんぶーぶー。ちいさなくるまがバスさんに「おんぶして」。
バスさんは「いーいーよ」。
そしたら……？
つぎからつぎへといろんなのりものがやってきて、みーんなおんぶ！
さいごにはダイナミックなしかけつき。
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のりもの×スキンシップのあかちゃん絵本
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＼ おんぶって うれしいね ／
子どもたちをだっこしたり、
絵本のなかののりものたちみたいにおんぶしたりしながら、
みんなでいっしょに「おんぶーぶー！」。
●作者のことば／矢野アケミ
おんぶーぶー。「おんぶ」にのりもののオノマトペをくっつけてみたら、あら楽しい！ そんなことば遊びから生まれた絵本です。
日々、子どもをおんぶしているお母さんお父さんたちのことも、たまにはおんぶしてあげたいという気持ちで、まるごとみーんなをおんぶしてくれるのりものも登場させました。そうしておしまいには、大きな背中の上で安心して元の場所に帰れますように、という思いも込めています。
子どもたちをだっこしながら、もしくは、おんぶしながら、いっしょに声を出して楽しんでもらえたらうれしいです
NHKEテレ「いないいないばあっ！」の人気キャラクター・ゴットンが絵本になった！ 『ゴトゴト ゴットン』のリズムでゴットンが運ぶものは…？
■ゴトゴト ゴットン
作：新井 洋行
出版社： 講談社
出版社からの内容紹介
ゴトゴト ゴットン ゴト ゴットン。楽しいリズムに乗せて、ゴットンが動物やおもちゃ、食べものたちをはこびます。ゴットンの旅は、野を越え、海を越え、ついに・・・！？
NHKEテレの人気番組「いないいないばあっ！」のキャラクター、「ゴットン」がついに絵本になって登場！キャラクターデザインを手がけた新井洋行さんが、作者自らまったく新しいオリジナル絵本として刊行しました。「ゴットン」ファンはもちろん、のりもの好きの小さな子どもも楽しめる、シンプルなくりかえし絵本です。紙が厚いボードブック絵本なので、赤ちゃんからでも楽しめます。さあ、次にゴットンが乗せるのは、いったいだれかな？
とよたかずひこさんの描くとってもキュートな『きんぎょさんとめだかさん』と一緒に、みんなで体操「いち、に いち、に」
■きんぎょさんとめだかさん
作：とよた かずひこ
出版社： 世界文化社
出版社からの内容紹介
金魚さんとメダカさんが元気にたいそうを始めました！遊び方と楽譜入り。0歳から
とよたかずひこのたいそう絵本二作目。「いち、に いち、に」。金魚さんとメダカさんが元気にたいそうを始めましたよ！2匹のコミカルな動きに、思わず笑顔になってしまう1冊です。
パンダは白黒？ いえいえ『おきがえパンダ』はとってもおしゃれさん。お出かけが楽しくなるお着替え絵本
■おきがえパンダ
作・絵：海野 あした
出版社： ニコモ
出版社からの内容紹介
毎日のお着替えが楽しくなる絵本
水玉模様の靴下を履くと、てんとうむしがブーンと飛んできて…！？シマシマのシャツを着ると、シマウマがパカパカと走ってくる！？
今日はどんな一日になるのかな？
おしゃれなパンダと一緒に、毎日のお着替えを楽しもう！
親子で一緒に、今日のコーディネートを考えるのも素敵ですね。
きっと毎日のお着替えがワクワクする時間になるでしょう。
毎朝が新しい冒険の始まりです。
笑顔で一歩を踏み出しましょう。
はじめての読み聞かせに戸惑うパパママへ。読めば自然と普段の語りかけが再現できる『語りかけ絵本 いちご』。春に向けて読みたい絵本
■語りかけ絵本 いちご
文・絵：こが ようこ
出版社： 大日本図書
みどころ
「なんだろな。なんだろね。
そう い、ち、ご。
だいすきね。」
語りかけるような言葉に合わせて、
美味しそうないちごが次々登場して、パクリポクリと食べられて、緑色のヘタが残ります。
そのリズムの優しいこと、楽しいこと！
この絵本は、赤ちゃんへの語りかけのために作られています。
作者は絵本コーディネーターで絵本作家の、こがようこさん。
色鮮やかで、ふわっと優しい質感の絵が、あかちゃんの心をひきつけます。
文章は、そのまま読めば、普段話しかけているときのように自然と語りかけられるようになっているのがポイント。
後ろの見返しには、こんなふうに読んでみてね、という「ちょこっとヒント」がまとめてあります。
例えば、いちごが転がる場面では、
「ころころころころ まてまてまてまて」と好きなだけ繰り返して！
「ころころころ…」の音に合わせてからだを優しくこちょこちょしてみてね、など。
気軽に実践できる具体的なヒントが載っているので、まずはこれを試してみると楽しそうですね。
あかちゃんへ絵本を読んであげたいけれど、何から読めばいいのか難しい。
語りかけは大切って聞くけれど、どうしていいかわからない。
意外とそんな声をよく聞きます。
そんなパパママのために考えられた、応援絵本です。
親子で絵本を楽しむファーストステップにぴったり。
同シリーズの『語りかけ絵本 ひよこ』も一緒に、ぜひ、親子の触れ合いの時間に加えてみてくださいね。
シルエットを見て『いろいろたべもの』を当てよう！ まるで写真見たい…だけど実際は絵? 精密な技法に息をのむ食べ物絵本
■いろいろたべもの
作：内田有美
出版社： 偕成社
出版社からの内容紹介
白い食べもの なーんだ？
黄色い食べもの なーんだ？
ピンクの食べもの なーんだ？
最初の見開きのシルエットをみて、なんの食べものか、あててみて！
ため息が出るほど美しく精緻なイラストで描き出した食べものたち。それぞれの形のおもしろさや、色彩のバラエティに、あらためて見入ってしまいます。クイズのように当てっこしながら、食べものの不思議をいっしょに味わいましょう。
本記事は「絵本ナビ」から転載しております