【撮りおろし12枚】フレアワンピースを身にまとう山下美月の全身ショットなど
ACEes・作間龍斗と山下美月がW主演を務める映画「山田くんとLv999の恋をする」が、3月28日(金)に公開される。同作はシリーズ累計600万部突破(※紙・電子合計)、2023年にはアニメ化もされた、ましろ原作による大人気同名コミックを映画化したラブコメディー。彼氏に振られたばかりの女子大生・茜(山下)と彼女がネトゲ(オンラインゲーム)を通じて出会った超塩対応の高校生プロゲーマー・山田(作間)を描いている。このたび、WEBザテレビジョンでは茜を演じた山下にインタビューを実施し、映画初主演とラブコメに挑んだ思いや、恋愛観の変化を語ってもらった。
「ラブコメのヒロインをいつかやってみたいなという夢があった」
――本作への出演の話を聞いた感想から教えてください。
タイトルを何度も耳にしたことがあるほど幅広い層から人気の原作でしたので、すごくうれしかったです。少女漫画が好きで普段から読んでいるのですが、この作品は表現があっているかわかりませんが令和っぽいというか、悪役がいなくてすごく優しい世界で。もちろん恋愛面が軸になっていますが、人と人との絆やつながりが大切にされていて、心が暖かくなる作品だと思います。
――山下さんは以前からラブコメに出演したいと言われていましたが、本作のほかに、ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」(2025年、フジテレビ系)にも出演されていますね。
個人的にラブコメのヒロインをいつかやってみたいなという夢があって、たまたま今回2作品続いたのですが、私としては大きな挑戦となりました。今まで、シリアスな役をいただけることが多く、今回のような明るくてキラキラしている作品は初めてでした。今作は映画初主演作でもあったので、二重に節目となった作品です。原作に最大限近づけるようにしたいなという気持ちで挑みました。
――茜を演じるに当たって準備したことはありますか?
この作品のお話をいただいたのが今から約1年前で、乃木坂46を卒業することが決まっていたので髪の毛も切っちゃおうかなと思っていたのですが、原作の茜ちゃんに寄せるために髪を伸ばしました。地毛でここまで長くしたのは人生で初めてだと思います。
髪色も今までにないくらい明るく染めて、メイクも原作の茜ちゃんに似せてみました。見た目を変えていくと気分も変わりますし、服もかわいらしくてビジュアルから役に入っていけたところはあると思います。
茜との共通点は「お酒に弱いところかな(笑)」
――茜と山下さんご自身の似ているところと似てないところを教えてください。
茜ちゃんと私は正反対だなと思っています。茜ちゃんは誰とでもすぐ仲良くなれるし、本当にポジティブで。最初は付き合っていた彼氏に振られるというマイナスから始まるのですが、そんな元カレを見返すためにたくさん努力をしていて…。自分だったらそんなことできないなって思っちゃいました。
見た目はとてもかわいらしい女の子ですが、中身はカッコよくて強い女の子で、その強さが周りに元気を与えていて尊敬しています。似ているところはなんだろう…お酒に弱いところかな(笑)。
――山田役の作間さんとは初共演となりますが、作間さんの共演する前と後ではイメージは変わりましたか?
とてもクールな印象だったのですが、実際にお会いするとアクティブで面白い方という印象です。些細な変化に気づいてスタッフさんに伝えていたり、周りをすごく見てらっしゃって、思いやりがあって優しい方だなと。そういう部分は山田くんに似ているなと、見ていて感じました。
――撮影現場での印象に残っているエピソードはありますか?
現場のスタッフさんたちがすごく仲が良くて、私もその輪の中に入れてもらっていました。スタッフさん、キャストの皆さんで楽屋でお菓子パーティーをしたり、1回餃子パーティーもしました。大量に餃子を買ったのですが、作間さんがその餃子をずっと電子レンジで温めてくれていました(笑)。
山田みたいな男性は「リアルに居たらビビッてしまいそう…」
――山田はポーカーフェイスで気持ちが見えにくい部分がありますが、山下さん自身は山田のような男性をどう思いますか? また、山田くんの魅力を教えてください。
リアルに居たら私はちょっとビビッてしまいそうで…茜ちゃんみたいにグイグイいけないと思います。でも、山田くんは罪な男ですよね(笑)。顔もカッコよくて、スタイルも良くて、なのに頭も良くて、ゲームもプロ級でみんなの人気者で、全てを兼ね備えている奇跡の人(笑)。
それでいて調子に乗らない品の良さが素敵だなと感じますし、山田くんのような日常が見えなくて「何を考えているんだろう?普段何をしているんだろう?」という、想像を掻き立てられる方は魅力的だなと思います。
――この作品に出演したことで恋愛観が変わったなどありましたか?
私は一目惚れはできないタイプだと思っていたのですが、山田くんみたいな人が現実にいたら好きになるというか、憧れる気持ちはわかりました。
――映画のシーンの中でキュンとしたシーンはありましたか?
おんぶされるシーンですかね…。日常で誰かにおんぶされることってないなと思って、キュンとはまた違うのかもしれませんが、おんぶしたまま坂道や階段を登ったりしていて、すごい体力があるなと(笑)。
――茜と山田くんはゲームを通じて出会いますが、憧れの出会いのシチュエーションがあれば教えてください。
友だちの紹介というのは少し憧れます。「友人の紹介で出会って結婚しました」というのをよく耳にしますが、そんなこと本当にあるんだ!って、いつも驚いています(笑)。
これからは「ありのままの自分を知っていただきたい」
――今は20代の折り返し地点だと思いますが、20歳から今までを振り返っていかがですか?
いただけたお仕事を一生懸命やって、ひたすら駆け抜けてきたなという感じです。当時はこんなにたくさんのお仕事をこなせないかも…と、心が折れかけたこともありましたが、今となってはそれもいい経験だったなと思っていますし、そう思えることがすごく幸せだなと思います。
――これからの目標などはありますか?
自分の殻を破れるような作品にもっと出会いたいです。これまで、自分のパブリックイメージに近い役を演じることが多かったのですが、印象が真逆の役を演じてみたいなと。例えばサイコパスな殺人鬼とか、いつかやってみたくて。新しい自分が見つけられそうな気がします。
あとは、自分を深掘りできるようなお仕事をしてみたいです。密着ドキュメンタリーや、文章を書くお仕事にも挑戦してみたいです。自分はこうでなきゃいけない!みたいなものがアイドル時代から根っこにあったのですが、一度鎧を外してありのままの自分を知っていただきたいという思いがあって。肩の力が抜けてきたところもありますし、自分のやりたいことを形にしていきたいという気持ちが強くなってきました。
――では、最後に映画のみどころを教えてください。
茜ちゃんと山田くんのキュンキュンシーンがたくさんありますし、普段ゲームをやらない方にも、ゲームってこんなにあったかい世界もあるんだって知っていただけるとうれしいです。茜と山田くんの徐々に近づいていく距離感がもどかしいなと思いつつ、とてもかわいらしい描写になっていると思いますので、ぜひ注目していただきたいです。
◆取材・文=入江奈々
撮影/梁瀬玉実