にっこり笑ったときや口を開けたときにちらっと見える歯ぐき…
健康的なピンク色ならいいのですが、黒ずんでいるとちょっと気になってしまいますよね。
今回は、ナハデンタル 院長の宮本英欧先生に、歯ぐきの色が悪くなる原因と解決方法を解説していただきました。
近年関心が高まる歯ぐきケア
歯のホワイトニングや歯列矯正が注目される今、歯ぐきのケアにも関心が高まっています。
笑った時に歯ぐきが黒ずんでいる人を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
歯科医院を受診される患者様においても、ご自分の歯ぐきの色が気になるという方が多くいらっしゃいます。
歯ぐきの色が悪くなってしまう原因はいくつかあり、疾患が原因の場合やそうではない場合があります。
そして、それぞれについて治療法が異なります。
この記事では魅力的な笑顔を作るために歯ぐきのケアにも関心がある方を対象に詳細を解説させていただきます。
健康な歯ぐきの色が悪くなってしまう原因とは?
健康な歯ぐきは綺麗なピンク色をしています。
笑った時にこの歯ぐきが少し見えるくらいが魅力的だといわれています。
歯ぐきの色が悪くなるパターンは下記の4通りに分類されます
1.歯周病
2.メラニン色素の沈着
3.メタルタトゥー
4.変色した歯根の色が透けてみえている
以下、順番に解説いたします。
1.歯周病
歯周病になると歯ぐきに炎症が起こりますので赤く腫れ上がってしまいます。
歯周病治療とご自宅でのセルフケアを徹底することで多くの場合、元の綺麗なピンク色に戻ります。
2.メラニン色素の沈着
手や足、顔の肌と同様、歯肉にもメラニン色素が沈着することがあります。
日焼けと同じような仕組みです。
メラニン色素が沈着すると、歯ぐきが濃い紫色になり、笑った時にあまり魅力的ではないのではと悩まれる方もいます。
メラニン色素の沈着は病的なものではありませんが、気になるという方が多いようです。
解決方法としては、歯ぐきのホワイトニング(ガムピーリング)を行うことで綺麗なピンク色になります。
薬剤の塗布を数回行ったり、レーザーを当てることで施術を行います。
3.メタルタトゥー
金属の土台が入れてある場合や銀歯などを被せている歯の周辺にある歯ぐきに金属の微粒子が入り込むと黒くなってしまいます。
刺青と同じ原理です。
この微粒子を取り除くために変色した歯肉を切除することで見た目を回復することができます。
4.変色した歯根の色が透けてみえている
歯ぐきの変色なのに歯の色が原因の場合があります。
神経をとってしまった歯は経年的に変色し、黒ずんでくることが多いです。
そして変色した歯根の色が歯ぐきに透けて黒く見えることがあります。
歯の内部から行うホワイトニングで解決することができます。
これはインターナルブリーチやウォーキングブリーチといいます。
以上のように、歯ぐきの色が悪くなる原因は何個かありますが、多くの場合、施術により解消することができます。
歯ぐきに気になる点がある方は、歯科医師に相談してみましょう。
[執筆者]
宮本英欧先生
ナハデンタル 院長
沖縄県那覇市にある一般歯科からインプラント・矯正治療などの高度歯科診療にまで対応する総合歯科、ナハデンタルの院長・代表歯科医師。
栃木県出身
東北大学歯学部 卒
長崎大学医歯薬総合研究科口腔インプラント学分野 在籍
松風バイオフィックス BIOFIX iD 公認インストラクター