筆者の知人のB子さんは早くに結婚しました。
今は子ども達も独り立ちし、傍から見たら順風満帆な結婚生活です。
そんなB子さんですが、少し後悔していることがあるそうです。
同級生よりも一足先に社会人に
私は高校卒業と同時に地元の市役所に就職しました。
同級生の大半は大学に進学しましたが、私は早く大人の世界に飛び込んでみたいという気持ちが強かったのです。
初めての仕事に戸惑ったり、壁に突き当たって悩むこともありましたが、良い先輩方に恵まれて仕事のやりがいを感じられるようになりました。
職場で人生のパートナーとなるC雄さんと出会って結婚し、私は20歳で結婚し家庭に入ったのです。
育児に追われた20代前半
早くに父親を亡くした私にとって10歳も年上のC雄さんは、とても大人で父親のような安心感を与えてくれる人です。
結婚後にすぐ妊娠・出産した私は、高校の同級生が大学でサークルやコンパで遊んでいた頃には、年子で生まれた子ども達の育児中。
充実はしていたけれど、座って食事ができないくらい忙しい毎日を送っていました。
自由に遊びまわっている友人をうらやましく思うこともありましたが
「子どもの手が離れたら、私も自由を満喫するぞ!」
そのように思って、大変な時期を乗り切りました。
子育ての時期が違う友人と私
今は私達夫婦の間の子ども達はもう結婚し、完全に子ども達の手が離れました。
やっと自分の時間がたっぷりできて、これから友人と遊べると思い連絡を取ってみました。
すると仲が良かった友人は子どもがまだ高校生。
PTAや塾の送り迎えが忙しくて一緒に遊ぶ時間が作れないとのこと。
やっと友人との楽しい時間を過ごせると思っていた私にとって、お互いの自由な時間が合わないとは、思わぬ誤算でした。
幸せのほうが多いけれど、ほんの少し後悔
更年期で体のあちこちに不調が出ている今になってみると、若くて体力がある時期に子育てを終えることができたことは良かったと思っています。
孫と一緒にいると「お母さんですか」と声をかけられることもあり、そんな時は嬉しくなります。
だけどテレビで同世代の人が、学生時代に合コンなどで楽しんだ思い出話をしているのを目にすると、ないものねだりなのでしょうが、
「私も若い時代にもっと遊んで、世間を知ってから結婚しても良かったかな」
とほんの少しだけ後悔しました。
【体験者:50代・主婦、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。