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雪かきを賃金換算すると534億に!1シーズンに15時間も…冬の重労働の「対価」

  • 2025.3.19

もし「雪かき」に賃金が発生したとするなら…?
金融機関がユニークな推計を算出しました。

北海道銀行が毎月公表している「調査ニュース」によりますと、冬の「雪かき」を労働の対価として賃金に換算した場合、北海道全体で“534億円”分の価値があることがわかりました。

(1人あたりの雪かきにかかる時間)×(参加人数)×(時給)で労働対価を算出。

「雪かき」にかかる時間は、2020~24年の地域別降雪量の平均値などから、1シーズン住宅1戸あたり15時間と推計。

また、総務省の調査を基に北海道全体の空き家を除く戸数、212万5500戸を参加人数とみなしています。

これに、正社員やパート・アルバイトを含めた時給の平均値1675.1円をかけ合わせると、534.3億円に達するというわけです。

Sitakke

2月上旬には、普段は雪が少ない北海道十勝地方で観測史上最多の積雪量を記録するなど大雪となりました。
特に豪雪地域に住んでいる住民にとって、毎年の「雪かき」は重労働となる由々しき問題です。

道銀地域総合研究所の担当者は「気候変動の影響で降雪量や雪質が変化し、雪かきの労働対価や観光資源としての雪の価値にも変化が出る可能性もある」と指摘しています。

パウダースノーを求め、ニセコや富良野など世界から注目される北海道の雪。

冬のイベントを代表する「さっぽろ雪まつり」など、観光資源としても重要なだけでなく、いまではデータセンターのサーバーを冷却するためにも活用しようという動きもあります。

重労働で厄介者の「雪かき」ですが、好影響もあるだけに“上手な”付き合い方が求められています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2025年2月)の情報に基づきます。

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