読者5人が2週間チャレンジしたところ、顔の筋肉が柔らかくなったり、むくみが取れる、ほうれい線が薄くなるといった効果があったリンパケア トレーナー木村友泉さんがすすめるセルフケア。潤い肌ケア特集第3回では、その基本的な方法を紹介します。
木村友泉（きむら・ゆうみ）さんのプロフィール
1959（昭和34）年、富山県生まれ。「LHJ（ライフ＆ヘルス ジョイ）」代表。
富山大学薬剤部卒業。薬局勤務時にひどい頭痛に悩む患者の対処法を探すうちにリンパケアに出合い、インストラクターに。薬剤師とインストラクターの両面から健康と美をサポートし、講演会なども精力的に行う。ハルメク365では「木村友泉 大人のリンパ・からだケアLesson」を連載中！
読者5人が挑戦した基本のリンパケアを紹介
前回の読者の変化はいかがでしたか？ 今回は、具体的にリンパの巡りをよくするセルフケアの方法を紹介します。
「手で振動を与える動作は、とにかく優しく、ほんのわずかな振動を与えるという感覚でやってくださいね」と木村さん。“微振動”が筋肉に伝わり、緩める効果があるそう。
また、「朝起きたとき」と「夜寝る前」に行うのがおすすめです。2週間挑戦した読者の中には、この基本ケアだけで、肩こりが解消したという人もいました。
1.まずはよく使うあごまわりの筋肉を緩めましょう
下あごに両手を当てて、優しく振動を与えます。手首ではなく、肘から揺らすように動かすのがコツです（約10秒）。
2.腕全体を微振動させて肩まわりをほぐしましょう
上腕三頭筋（二の腕の後ろ側）を、反対側の手で柔らかく触りながら、手のひらを前に向けて振動させます（左右約10秒）。筋肉を脳に意識させ、皮筋や表層の筋肉を緩める効果があります。
次に、二の腕から細かく左右に揺らすように振動させましょう（左右約10秒）。骨に振動を与えることで、骨格筋や深層の筋肉が緩みます。
上腕三頭筋は二の腕の後ろ側あたり。後ろまで届かなければ二の腕の横を触れるだけでOKです。
3.リンパが流れる鎖骨まわりをほぐしましょう
鎖骨に手を添えて、肩を前後、上下に動かします（前後・上下それぞれ4往復）。
4.鎖骨と肩甲骨を一緒に動かすように回しましょう
肩に手を当て、鎖骨と肩甲骨を一緒に動かすつもりで、肩をゆっくり上に回します（4回×2セット）。
仕上げは頭を支える首まわりを優しくほぐす
仕上げに、首を両手で柔らかく包み込むようにして、優しく振動を与えます。目線を上にして、あごを少し上げましょう（5秒間×2セット）。
次回は、顔回りリンパケアを紹介します。ハリと潤いが出やすくなるので要チェックです！
取材・文＝長倉志乃、三橋桃子（ともにハルメク編集部） 撮影＝中西裕人 ヘアメイク＝木村三喜、榊美奈子
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年1月号を再編集、掲載しています。