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「赤ちゃんを産んであげられなかった21歳の私。入院先の看護師が『お母さんは知らなかったかもしれないけど...』」(茨城県・50代女性)

  • 2025.3.20

茨城県在住の50代女性・Mさんは、最初の妊娠の際にお腹の赤ちゃんを亡くしてしまった。

救急搬送された先の病院で辛い思いをしていた彼女は、看護師が欠けてくれた言葉に励まされたという。

<Mさんからのおたより>

20歳で結婚し、21で最初の妊娠をしました。今からちょうど30年前のことです。

つわりも少なく安定期に入ったのも束の間、妊娠中毒症に。大きくなるお腹とともに急激な体重増加、入退院を繰り返していました。

そして、8か月に入ったある日の晩のこと。夜中にトイレにいきたくなり用を足そうとすると、突然の大出血で緊急搬送されたのです。

「お子さんは亡くなってしまったけど...」

市内の総合病院に移動する救急車の中で私は気を失いました。

気がつくとそこは病院のICUで、たくさんの管を通されていました。

胎盤早期剥離で、お腹の赤ちゃんは救急車の中で亡くなってしまったと聞かされました。

一般病棟に移ってからも、無事に産んであげられなかった自分との葛藤でした。

そんな中、ひとりの看護師さんに「お子さんは亡くなってしまったけど、とてもいい子ですよ!」と言われたのです。

「お母さんを守ったんですから。
お母さんは意識なくて知らなかったかもしれないけど、出血がひどくて2リットル以上の輸血されたんですよ。
子宮もひどい状態だったので、摘出するかどうか先生も悩まれたみたいです。
でも赤ちゃんきれいに取り出すことができる状態だったので...子宮、残ってます!
今は生まれる時じゃないけど、また産んでほしいって思ったんじゃないかな?」

その言葉を聞いた私は号泣してしまって、お礼どころではなくなってしまいました。

でもあの時、あなたの言葉に励まされ、救われ、前を向くことができました。本当にありがとう!

ちょうど一年後のその子が亡くなった日、私は娘を出産しました。

入院期間も長く、帝王切開でしたが元気な女の子でした♪ 運命をはじめて信じました。

(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)

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