柴咲コウ主演で、戦国乱世を駆け抜けた遠江の領主・井伊直虎の生涯を描いたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(毎週木曜夜6:15-8:00に2話連続放送、ＢＳ松竹東急[全番組無料放送・260ch])。3月20日(木)には、第38話「井伊を共に去りぬ」と第39話「虎松の野望」が連続放送される。本記事では、第38話で初登場する菅田将暉の魅力に焦点を当てながら、両話のあらすじや見どころについて紹介していく(以下、一部ネタバレを含みます)。
柴咲コウ、菅田将暉、阿部サダヲら豪華キャスト陣が集結
ＢＳ松竹東急で2024年10月31日より放送中のドラマ「おんな城主 直虎」は、2017年にNHKで放送された柴咲コウ主演の大河ドラマ。今川や武田、徳川ら大国に領地を狙われる中、戦国時代に男の名で家督を継いだ井伊家のおんな領主・直虎が、勇気と知恵を振り絞って仲間と共に運命を切り開いていくストーリーだ。
前代未聞のおんな城主となり、井伊家再興のために奔走する主人公・直虎を演じるのは、ドラマ「35歳の少女」で主演を務め「ガリレオ」シリーズにも出演する柴咲コウ。そして、のちに井伊家当主となる直政役(虎松役)を、「仮面ライダーW」(毎週火曜夜11：00-11:30、4月1日[火]より夜11:00‐0:00に2話連続放送、ＢＳ松竹東急)で俳優デビューし、連続テレビ小説「ごちそうさん」シリーズやNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」へも出演した俳優・菅田将暉が熱演している。
そのほか、柳楽優弥やムロツヨシ、市原隼人、菜々緒、山田裕貴、松平健、阿部サダヲなどの豪華キャストが顔を揃える。
第38話「井伊を共に去りぬ」＆第39話「虎松の野望」あらすじ
第38話で直虎(柴咲)は、武田軍を相手に戦う姿勢を崩さない近藤康用(橋本じゅん)に対し、兵力となる百姓を逃がして無力化させたことで武田信玄(松平健)への帰順を迫る。しかし近藤が城に火を放ち抵抗したことで、武田軍も里に火をかけ、井伊谷は焼け野原と化してしまう。それから2年後、龍潭寺で井伊直親(三浦春馬さん)の十三回忌法要が執り行われ、直虎は6年ぶりに虎松(菅田)と再会する――。
続く第39話では、しの(貫地谷しほり)が虎松を“松下の嫡男として徳川家に仕官させたい”との意向を伝える。しかし虎松は、亥之助（井之脇海）とともに井伊の豊かな里を見てまわった際に、直虎の領主としての手腕に感嘆し、秘かに井伊家の再興を決意するのだった。そして、ついに虎松が家康(阿部サダヲ)に謁見する日がやってきて――。
菅田将暉のエネルギッシュで表情豊かな演技に注目
物語終盤へと突入した本作。注目は、菅田の若さあふれる熱演ぶりだろう。菅田が演じる虎松(のちの井伊直政)は、家康の家臣となり“井伊の赤鬼”と称されるほどの勇敢な戦いぶりで、その功績により“徳川四天王”と名を馳せることになる人物だ。第38話で直虎と再会した際は15歳で、すでに背丈も直虎を追い越し凛とした若武者へと成長を遂げていた。
エネルギッシュで感情豊かに虎松を演じる菅田。直虎に「松下の虎松にございます！お元気そうで何よりにございます」と目をキラキラと輝かせて挨拶したかと思えば、直虎の貢献によって井伊谷が復興したことを聞かされた際には、「(自分には)諦めよと言ったのに…！」と、鬼の形相を浮かべる場面も。そんな菅田の目まぐるしく変わる表情はまるで少年漫画の主人公のようで、ひとときも目が離せない。
今や“カメレオン俳優”と称され高い演技力を認められる菅田だが、本作でも既にその片鱗が垣間見える。成長していく直政の姿に菅田本人を重ねて視聴するのも、今回の放送ならではの楽しみ方と言えるだろう。