こんにちは。地域特派員のma-bonです。 今回ご紹介するのは、茨城県にある「涸沼」。
海水と淡水が混じり合う全国的にも希少な、関東では唯一の汽水湖であり、ヤマトシジミやマハゼなど汽水域に生息する魚や貝、ヒヌマイトトンボなど希少動植物の生息域になっています。 2015(平成27)年にはラムサール条約湿地に登録されており、生き物の宝庫としての価値が認められています。
日の出スポットになっていたり、キャンプ場があったり、レジャーの場としてもおススメです。
「沼」と付いていますが、茨城県鉾田市、東茨城町、大洗町にまたがる湖です。周囲23.9km、面積9.35㎢に及びます。
絶好の野鳥観察スポット
私が今回訪れたのは、渡り鳥や猛禽類が目当てでした。 涸沼は、120種類近くの観察記録がある野鳥の宝庫でもあります。
まず見つけたのが白鳥。 長い首をグニャリと曲げて羽づくろい。 この2羽は仲が良くて、付近で鳥を観察している間、ずっと一緒に行動していました。
マガモの群れ。餌付けはされていないようで、近づくと一斉に飛んでしまいました。
鴨が飛び立つ姿には思わず息を吞みます。
葦の間から見えるシラサギ。
上空にはトンビでしょうか。悠々と大空を飛んでいました。 涸沼周辺ではオオワシも見られることがあるそうです。 是非ともいい機材を手に入れて、再訪したくなりました。
涸沼ならではのグルメも
涸沼では汽水湖にしか生息しないヤマトシジミの漁が行われています。 資源保護のため厳しくルールが決められており、漁業者は240名と定めて、獲りすぎのないように管理されているそうです。 使用する漁具も指定の一種類。小さなサイズの貝が獲られないように金属製のカゴの網目の規格が定められています。 野鳥観察の合間に、周辺の定食屋さんでしじみ汁をいただきましたが、滋味深い味わいでした。
5~10月には周辺の飲食店で天然ウナギが食べられるそうなので、次回はその時期に訪れてみたいと思います。
DATA
涸沼
茨城県鉾田市、東茨城町、大洗町
湖の周囲に点在する観察棟、公園に駐車場、トイレあり