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その俗説間違ってる!?髪の成長にまつわる「3つの勘違い」

  • 2025.3.20
育毛に関する3つの神話と誤解をプロが暴く。photography: CoffeeAndMilk/Getty Images

髪を早く伸ばすには、頻繁に髪を切るべき? それとも満月までヘアカットを待つ? あるいは100回ブラッシングする方法を試すべき? 専門家が、髪に関する俗説の真相に迫る。

頻繁に髪を切れば、髪が早く伸びる⁉

「それは迷信です」と、パリのルネ・フルトレール・ヘア・スパのヘアスタイリスト、クリステル・デュアメルは断言する。「すべては頭皮の問題です。髪がうまく成長するには、根元に血管がしっかり張り巡らされ、必要な栄養がしっかりと行き届いていなければなりません。傷んだ毛先を切ることは、枝毛が立ち上がって毛幹全体を傷めるのを防ぐだけです」と彼女は説明する。「傷んだ部分を取り除くことで、髪は健康的で豊かな見た目に生まれ変わったように見えますが、それは一時的なものです」と、シスレーのヘア・リチュエル製品の開発に携わったトリコロジスト(髪の健康の専門家)のマリカ・レムジリも付け加える。「衛生面を考えると、健康的なヘアスタイルを維持するには、3~6ヶ月ごとにカットするのが理想的です」

満月の時に髪を切るべき⁉

「髪が潮の満ち引きに影響を受けることはわかっています。髪は毛包まで水分が含まれているため、大宇宙と小宇宙のつながりが見えます」と、自身をホリスティック・ヘアセラピストと称するマリカ・レムジリ (@Malika_mindful_hair) は続ける。彼女の顧客の多くは、満月のタイミングでヘアカットを予約するという。「この儀式は多くの伝統に存在し、特に東ヨーロッパ諸国、さらにはインドで行われています。しかし、結果を保証することはできません」。パリのルネ・フルトレールのヘアスタイリスト、クリステル・デュアメルも、月の満ち欠けを待って、髪を切ったり染めたりする顧客がいることを指摘する。その方が染料の持ちが良いと信じているからだ。しかしクリステルは、科学的な説明が見つからず、「月の満ち欠け」と「その他」の髪質の違いも見出せないため、この説を信じていないと言う。

ブラッシングを100回やるのは適切⁉

「毎日髪をブラッシングして、蓄積するほこり、スタイリング剤の残留物、汚染物質を取り除くことが大切です」と、乾いた髪にブラッシングをすることをクリステル・デュアメルは推奨する。「できれば夕方に、皮脂腺を刺激しないように、やさしくなでるようにブラッシングしてください」。頭を下に向けて、うなじから額に向かって頭皮をブラッシングして血流を促し、毛包に残っている古い毛を取り除き、新しい毛が生えるようにする。他の専門家と同様に、彼女は「切れ毛を作らず、頭皮を傷つけない天然素材」である猪毛ブラシを選ぶことを勧める。できれば「ピンの間隔が空いている方が、頭皮を刺激しません」と、パリのスパ・デ・シュヴーの創設者でヘアスタイリストのダフネ・ナルシーは付け加えるが、ブラシを適宜手入れすることの重要性も強調している。「ブラッシングはキューティクルを滑らかにし、皮脂を髪全体に行き渡らせて栄養を与えます。しかし、汚れたブラシを使用すると逆効果になります。汚れが髪全体に再分配されるからです。理想を言えば、週に1回はブラシを洗って手入れすべきです」

さらに厳格にやりたい場合は、カリタ姉妹が提唱する、寝る前の100回ブラッシングを試してみてもいいだろう。姉妹によると、これが健康的な髪の秘訣だと言う。ただし、デリケートな髪質の場合は「片側2~3回、1日1回で十分です」と、マリカ・レムジリは補足するが、「髪質が粗かったり、くせ毛、またはウェーブしている髪は、スタイルが崩れる恐れがあるため、毎日ブラッシングしてはいけません。幅の広い櫛を使って、シャンプーする前日、または直前にのみブラッシングしてください」と注意を呼び掛ける。

From madameFIGARO.fr

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