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“月9”で新シリーズ放送決定 小泉今日子と中井貴一主演の第1期をプレイバック<最後から二番目の恋>

  • 2025.3.19
「最後から二番目の恋」 (C)フジテレビ

【写真】11年経ったと思えぬ若々しさ!「続・続・最後から二番目の恋」の出演者たち

小泉今日子と中井貴一がダブル主演を務める「続・続・最後から二番目の恋」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)が、4月のフジテレビ系“月9”枠ドラマとして放送される。古都・鎌倉を舞台に、小泉演じるテレビ局プロデューサーの主人公と、中井演じる鎌倉市役所で働く公務員の恋を描いた大人のロマンチック&ホームコメディ。現在FOD・TVerではシリーズの第1期「最後から二番目の恋」が、4月13日(日)まで第1~3話を無料視聴できるほか、順次全話を無料配信で楽しめる。続編のまた続編が始まるという人気シリーズのすべてが幕開けした、第1期の第1・2話を紹介する。 (以下、ネタバレが含まれます)

45歳の千明が鎌倉の古民家を購入する

今シリーズは、2012年1月放送の連続ドラマ「最後から二番目の恋」、同年11月放送のスペシャル版を経て、2014年に第2期の「続・最後から二番目の恋」が放送された。「続・続―」の今作はその11年後を描いた第3期目となる。

第1話。45歳の独身女性・吉野千明(小泉)は、がむしゃらに仕事をこなしてきたが、最近は恋愛も随分ご無沙汰で、いまや女友だちとの話題は専ら健康や老後のことばかりだ。長倉和平(中井)は、鎌倉市役所の観光推進課で課長を務める50歳の独身男性。両親を早くに亡くし、4人の弟妹の親代わりを務めてきた和平は、現在、双子の弟妹、真平(坂口憲二)と万理子(内田有紀)、死別した妻との間に生まれた11歳になる娘・えりな(白本彩奈)と暮らしている。長女の典子(飯島直子)は結婚して家を出たものの、毎日のように実家に入り浸っていた。

あるとき千明は、仕事中にめまいや吐き気をもよおして倒れて病院に運ばれる。それがきっかけで、千明は、同い年の独身仲間である啓子(森口博子)、祥子(渡辺真起子)と冗談半分で話していた、鎌倉の古民家に引っ越して3人で一緒に暮らす、というアイデアを実行しようと言い出す。あくる日、千明は、さっそく鎌倉を訪れる。目的の古民家にたどりついた千明は、売りに出されているその家の隣家が古民家を改装したカフェだと知る。そこは、和平の弟・真平が店長をしている店「ながくら」だった。

和平が千明にピシャリ「四捨五入すると50歳ですね」

続く第2話、千明が鎌倉の古民家を購入して移り住み、隣に住む和平ら長倉家の面々と知り合う。引っ越して最初の夜、ネズミに驚いて大声を出した千明は、やってきた真平から「朝まで一緒にいてあげる」と言われる。バカにされたと思い、その誘いを断る千明。その話を聞いた啓子と祥子は「据え膳食わぬは女の恥」などと言って千明を非難した。一方、和平は、日ごろから何かと市役所に要望を出してくる一条(織本順吉)から、いきなり見合い写真を手渡される。相手は50代の美しい未亡人だった。そんな折、万理子が出会い系のネット掲示板で思わぬ騒動を引き起こす。

第1話のサブタイトルは「寂しくない大人なんていない」、第2話は「ひとりって切ないくらい自由」。ここだけ読んでも、ある程度の年齢を重ねた大人であればハッとするほど身に覚えがあるのではないだろうか。仕事や立場、家族など、他人から見たら何もかも手に入れたように見える人でも、どこか満たされない思いや状況が同時に起きていることがある、それが大人。この作品は、脚本の岡田惠和が紡ぐ繊細な心境描写と、小泉&中井をはじめとするベテラン俳優陣による息の合ったテンポの良い会話のやり取りが魅力である。

千明と和平は出会ってまもないのに、ピーチクパーチク、あぁでもないこうでもない、と放っておけばいつまでも2人でしゃべり続けているような相性の良さ。45歳の千明に対し「四捨五入すると50歳ですね」と和平が揶揄したかと思えば、千明が「四捨五入する必要あるんですかー??」と言い返すなど…。2人に恋愛が始まるような予感は(今のところ)まるで無いが、シリーズ3作目が生まれるほどの名コンビが生まれた瞬間だったということが今なら分かる。鎌倉の町に、本当に住んでいるように思えてくる彼らの物語を初めから見られるチャンスだ。

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