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私たちはJOYに満ちた人生を歩む価値がある──ケイト・スペード ニューヨークが育むエンパワーメントの土壌

  • 2025.3.19
ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)国際女性デーイベント。左から、俳優でモデルの仲里依紗、昭和女子大学キャリアカレッジ学院長で、ケイト・スペード ソーシャルインパクト カウンシル メンバーの熊平美香、Blossom the Project代表の中川愛。
ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)国際女性デーイベント。左から、俳優でモデルの仲里依紗、昭和女子大学キャリアカレッジ学院長で、ケイト・スペード ソーシャルインパクト カウンシル メンバーの熊平美香、Blossom the Project代表の中川愛。

自分だけのツールキットを作成して、JOYを育むワークショップ

ケイト・スペード ニューヨークKATE SPADE NEW YORK)が目指す「エンパワーメント」とは、自ら選び(Choice)、声を持ち(Voice)、人生の舵を取る(Power)ことで、主体的に生きること。そのためには、メンタルヘルスという土壌を豊かに育み、対話を通じて理解を深めることが欠かせない。

大学生など若い世代を対象としたイベントの第一部は、「JOYを育む:日常生活のなかでJOYを見つける」をテーマにしたワークショップ。ファシリテーターを務めたのは、メンタルヘルスを中心にさまざまな社会課題を、イラストと日本語・英語で発信するメディア「Blossom The Project」代表の中川愛。はじめに、中川は参加者に問いかける。「みなさんにとって、“JOY/よろこび”とは何でしょうか?」

中川にとって、JOYは単なる幸福感ではなく、生きる哲学だという。「JOYというものは、悲しみや怒り、孤独感などがあるから感じられる感情です。だからこそ、日常生活のなかで『私にとってのJOYってなんだろう?どんなときにJOYを感じるんだろう?』と自分に問いかけることで、JOYとのつながりが深まり増えていくと思います」

左から、ケイト・スペード ニューヨーク ソーシャルインパクト エグゼクティブ ディレクターのタリン・バード、中川愛、ケイト・スペード ジャパン プレジデント / ケイト・スペード ニューヨーク グローバル ソーシャルインパクト エグゼクティブ スポンサーの柳澤 綾子。Hair_ Katsumi Matsuo, Makeup: CHACHA (for Meg Nakagawa)
左から、ケイト・スペード ニューヨーク ソーシャルインパクト エグゼクティブ ディレクターのタリン・バード、中川愛、ケイト・スペード ジャパン プレジデント / ケイト・スペード ニューヨーク グローバル ソーシャルインパクト エグゼクティブ スポンサーの柳澤 綾子。Hair: Katsumi Matsuo, Makeup: CHACHA (for Meg Nakagawa)

また、自己受容やセルフケアによって得られるよろこびを指す「内的JOY」と、他者との関わりや成功体験から得る「外的JOY」のバランスについて語られたほか、自分だけの「JOYのツールキット」の作り方についても紹介された。

「JOYを育むには、心・体・人間関係・創造性のバランスが大切です。日常生活のなかにJOYを取り入れるために、自分だけの“よろこびのツールキット”を作ってみましょう。例えば、私のキットのなかには『呼吸エクササイズ』『サーフィン』『友達との時間』などがあります。これらの道具があることを認識し、日常へと取り入れることで、JOYを意識的に育てていくことにつながっていきます」と中川。

ワークショップの参加者たちは、日常のなかで意識的にJOYを育む方法を探りながら、互いに気づきや体験をシェアした。

フレンドシップとエンパワーメントと──仲里依紗 × 熊平美香

俳優でモデルの仲里依紗。Hair & Makeup_ Naomi Banba Styling: Yoko Nasu
俳優でモデルの仲里依紗。Hair & Makeup: Naomi Banba Styling: Yoko Nasu

第二部では、俳優でモデルの仲里依紗と、昭和女子大学キャリアカレッジ学院長で、ケイト・スペード ソーシャルインパクト カウンシル メンバーの熊平美香が登壇。中川とともに、女性同士の“友情”がもたらすエンパワーメントについてトークが展開された。

「私の場合は母親の存在が大きかったです。30代のころは、仕事に子育てにと何もかもが大変に思えることがありましたが、母に話を聞いてもらって『あなたなら大丈夫』と背中を押してもらえたことで、不思議と自信が湧いてきて乗り越えられた気がします。また、男性社会のなかで違和感を感じるときがありましたが、それを共有できる女性の仲間がいることで救われた経験もたくさんあります」と熊平。

また、仲はフレンドシップが自身にもたらす力についてこう語る。「悩みを相談し、感情を共有できる存在がいることは、とても大切です。友達が悲しいときは一緒に悲しみ、うれしいときは一緒によろこぶ。でも、相手の話したいタイミングを尊重することも、友情には欠かせません。無理に聞き出そうとせず、相手が話したくなるのを待つことも大切だと感じます。そうやってお互いを支え合えることが、人生において大きな力になると感じます。家族のようにそばにいてくれる人。そんな存在がいるだけで心強いですよね」

そして中川はこう言葉を添える。「女性たちがより自由に生きられる社会にするためにまず大事になってくるのは、一人ひとりが違うということをしっかり認め合い、それを声に出していくことだと思うんです。今日のこの場のように、女性のエンパワーメントについて女性同士で話し、学んだことを持って帰って、自分の男性の友達だったり、身近な人と話をして、そこから何か変えていくというのも大切だと感じています」

自分自身をスキャンすることから始まるセルフラブ──マリウス葉 × 星野概念 × 熊平美香 × 中川愛

左から精神科医の星野概念、マリウス葉、そしてケイト・スペード ソーシャルインパクト カウンシル メンバーの熊平美香。Hair_ Katsumi Matsuo, Makeup: CHACHA (for Marius Yo), Styling: Takumi Urisaka (for Marius Yo & Gainen Hoshino)
左から精神科医の星野概念、マリウス葉、そしてケイト・スペード ソーシャルインパクト カウンシル メンバーの熊平美香。Hair: Katsumi Matsuo, Makeup: CHACHA (for Marius Yo), Styling: Takumi Urisaka (for Marius Yo & Gainen Hoshino)

続くトークセッションには、マリウス葉、精神科医の星野概念、そして熊平と中川が登壇。テーマは「JOYにつながるメンタルヘルスとセルフラブ」だ。

「セルフケアについて、一つの決まった方法はないのですが、僕はまず自分の内面をスキャンすることからはじめます。すると、『今日は友達とゆっくり話そうかな』『一人で散歩しようかな』『ちょっと悲しい音楽を聞いて泣こうかな』と、自分に何が必要かが見えてくる。このスキルを身につけてから、セルフケアの質が上がったと感じています」そう話すマリウスのセルフケア術は、専門家の星野をも唸らせるほど。

「世の中には“メンタルを整える方法”が情報として溢れていますが、大事なのはそれが自分に合っているかどうか。マリウスさんのように、(自身に何が合うか)スキャンするプロセスを心理療法ではセルフモニタリングと呼び、自分自身と対話しながら、セルフケアを選ぶことはとても大切なこと。自分のことをちょっと丁寧に考えてみること自体が、セルフケアになると思うんです」と星野は続ける。

そしてディスカッションは、メンタルヘルスの専門家を頼ることへの抵抗感についても及んだ。

「安全に話をできる空間を確保するトレーニングを専門家はそれなりにしてきているので、カウンセリングに頼ってみるのもセルフケアの一つです。そして、カウンセラーとの相性もあるので、合わないと感じたら変えて、自分主体で選んでいいんです」と星野。

「例えば、骨を折ったら医者に診てもらうように、心が傷ついたときも専門家や信頼できる人に相談することが大切です。すぐには見つからないかもしれませんが、自分の心をケアし、成長の旅を見守ってくれる人を探すことが必要です。心を開くのは怖いかもしれません。でも、それは自分のためのプロセスであり、よりよいメンタルヘルスへとつながるもの。そう信じることで乗り越えられます。私たちは同じ地球に生きる仲間であり、一人ではありません。互いに支え合いながら、日々の小さなよろこびを大切にし、一度きりの人生をともに楽しんでいけたら」──マリウスの言葉は会場に優しく広がり、参加者の心を温かく包んだ。そう、私たちはみんな、JOYに満ちた人生を歩む価値があるのだ。

Photo: Yuto Kida Text: Mina Oba Editor: Nanami Kobayashi

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