国や文化が違えば、働き方も暮らし方も違うもの。今回は、台湾人男性と結婚し、台北へ移住した女性に、共働き事情や日々の暮らしぶりについて話を聞きました。
元CAで台湾在住歴10年!趣味の旅行を楽しみながら仕事&子育てに奮闘中
DATA
金澤亜寿美さん(36歳)ヨガ講師・タレント、TOMMYさん(37歳)航空会社 勤務
同じ航空会社の別支社で、一緒に仕事をする機会があり急接近。交際から約1年後の2015年に結婚・台湾へ移住。二児(小学生)の母
レディーファーストが根づく台湾人パイロットとは同乗をきっかけに結婚
「私が客室乗務員、彼がパイロットとして同じ便へ同乗したのがきっかけで意気投合。台湾は女性に親切な人が多く、レ
ディーファーストが根づいているので、恋愛中はプリンセス扱い(笑)。時間があれば勤務先への送り迎え、食事中はエビの殻むき、ドライヤーで髪を乾かしてくれたり…ネイルサロンへの付き添いには少しおどろきました(笑)。今では子育てを積極的にしてくれるやさしい夫です」
今や夫は子育てにおいても頼れるパートナー
義父母との同居で覚えた“台湾の母の味”
「物価高騰が続いている台北。家を買う資金のためにも、新婚当初は義父母、義弟との同居からスタート。彼らは堅実なタイプで知られる客家(はっか)系台湾人。ムダな買い物はしないので、金銭感覚が似ていてよかったですね。また、台湾はすごく妊婦にあたたかい国で、妊娠中は家族から“家事はしなくていいよ”なんて気遣いも。そのときに台湾の家庭料理を義母から学びました。そのおかげで、今では和食と台湾料理のミックスが食卓に並びますね」
外食を頻繫にする台湾では、忙しい日は外食やテイクアウトに頼りやすいので共働きにはうれしい文化
大らかでのんびり屋の台湾人に戸惑いも…
「コロナ禍をきっかけにヨガ講師に転身。中国語と日本語を交えたレッスンを行っています。台湾人はフレンドリーで大らかな人が多いのですが、のんびり屋で少し時間にルーズな面も。レッスン開始時間になっても、なかなか人が集まらず…最初はドキドキしましたが、のんびりスタートにも慣れました(笑)」
二児の子育てをしながらヨガ講師、ときにはバラエティー番組に出るタレント業と大忙し
“フッ軽”夫婦のリフレッシュ!国内外問わずまとまった休日は旅行へ
「夫婦の共通の趣味は旅行。国内のお出かけもよく行きますが、台湾は面積が小さいので、ヨーロッパなど海外にも時間があれば行っています。先日は台湾の東部・花蓮で海沿いをバギーでドライブして気持ちよかったです!」
(上から)花蓮でバギーのアクティビティを満喫。長女が生まれてからシンガポールに旅行。日本人観光客も多い台湾・十分にはランタンを飛ばしにお出かけ。ハネムーンは憧れだったギリシャのサントリーニ島へ。
教育方針で衝突…超学歴社会の台湾
「アジア屈指の超学歴社会の台湾。大学院を出ても希望の職に就けないと言われていたり…。とにかく学校の宿題が膨大で、小学生から塾に通う家庭が多いんです。子どもの将来について真剣だからこそ、夫婦で何度も話し合いをしたこともあります。教育方針は夫婦でたくさん話し合い、勉強の詰め込みよりも、のびのび過ごせるバイリンガル校を選択しました」