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「靴下を履いて寝てもいい? 睡眠の質に影響はある?」睡眠の専門家が回答

  • 2025.3.21

健康や美容の基本として、ますます注目されている「睡眠」。忙しい日々の中でも、できるだけ質の良い眠りを確保したいもの。特に春は、日照時間の変化や寒暖差によって体内リズムが乱れやすい季節。さらに、新生活への不安から睡眠不足に悩む人も多いのでは?

そこで、短期集中連載として睡眠のプロが、さまざまな睡眠の悩みに回答。

今回は、睡眠時に靴下を着用について質問!

Q、足が冷えてなかなか寝付けないので、靴下を履いて寝ています。履くと睡眠の質は変わりますか?

A、 足が冷えて眠れないなら、潔く再度お風呂に浸かり体を温めて。冷えたまま靴下を履いて眠るとかえって寝付きを悪くしてしまうことも。

睡眠時は、体表面や末端、特に足の甲から放熱して、内臓などの深部の体温が低下することで深い眠りに繋がります。靴下を履くと、睡眠に必要な「放熱スポット」を覆ってしまうことになるので、かえって睡眠の質を低下させることに。

足の冷えが気になって眠れない方は、必ず湯温40℃ほどの湯船に15分を目安に浸かってください。「眠れない」というお悩みを抱えている方にはまず「湯船につかりましょう」とお伝えしています。湯船に浸かって深部体温を一時的に上げ、その後急降下させることで睡眠の質が向上するのです。

そのため就寝時間の30分〜1時間前(夏は1〜2時間前)にお風呂から上がるようにするのがポイントです。入浴時間を固定できるようになるとさらにいいですね。

お風呂に入っても足が冷えてしまって眠れない場合は、お風呂の浸かり方が間違っているのかも。先に洗髪をして、湯船に浸かるのは最後にすると、ぽかぽかの状態でお風呂から上がれます。お風呂と就寝時刻があいてしまって足が冷たくなっている場合は、浴室にいって、足湯を行うのも手。放熱を再度促し、寝付きを促します。

お話を伺ったのは……

睡眠改善インストラクター&公認心理師・小林麻利子先生

Women's Health

SleepLIVE株式会社代表取締役社長。睡眠個人指導歴13年。第32回日本睡眠環境学会奨励賞受賞。科学的根拠のある研究を基に、睡眠や入浴を中心とした生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、4,000名以上の悩みを解決。企業向けには、健康経営のための従業員健康支援「スリープアップ」や、メンタルと睡眠を同時にケアする「JCSP日本睡眠改善カウンセリング」をはじめ、エビデンス取得のための受託睡眠研究、マンションやホテルの睡眠空間設計監修など幅広く睡眠事業を手掛ける。著書7冊、NHK「あさイチ」やTBS「初耳学」などTVや雑誌、ラジオ等メディアでも活躍。

【モデル着用】

パジャマ¥31,900 クッションカバー各¥4,400 ピローケース¥5,500/すべてトゥモローランド ホーム(トゥモローランド 渋谷本店 03-5774-1711)

Model:Emiri

Photo:Shohei Kanaya

Styling:Mie Saito

Hair&Make:Nobuyuki Shiozawa/mod‘s hair

Text:Marie Takada

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