双子が生まれてから、おむつ替え、ミルク、抱っこ、家事……気がつけば1日が終わっているという日々が続きました。そんな状況のなか、外に出かけるのは大変でした。自分の準備、子どもの準備……なかなか出かける気が起きません。それでも気合いを入れて出かけてみた日、大変さ以上の気分転換になったことをご紹介します。
幸せを感じる余裕もない日々
愛しいわが子たちを出産し、里帰りを終え自宅に戻ったあとは、ひたすらわが子たちのお世話と家事に追われる毎日でした。激務な夫は早朝から夜までいません。自宅から近距離に住んでいる母が仕事の休憩時間に手伝いに来てくれていましたが、多くの時間はわが子たちと3人で過していました。
ひとりを抱っこしていても、もうひとりが泣いています。泣き声の止まない家のなかにいると、どんどん気が滅入っていきました。かわいい子どもたちに囲まれた生活は幸せなはずなのに、私はその幸せを感じる余裕すらなくなっていました。
気合いを入れて、いざ外へ
普段は、準備も大変で「途中で泣くかも」と考えると外出する気にならず、ひとりで2人を連れて出かけることを避けていました。しかし、どうしても必要なものがあり、仕方なく近くのスーパーへ出かけることに。
準備はやはり大変です。出かける前、おむつ替え直後の排便……。「なんでこのタイミング?」と思わせるときにおなかをスッキリさせる2人。今なら、「外出先でされるより、家のなかでよかった」と思えるのですが、当時は出かけようと思ったのになかなか出られないことに私はイライラしてしまっていました。
大人と会話することが気分転換に
やっとの思いで双子用ベビーカーにわが子たちを乗せ、出発です。すると、「あら~かわいいね!」、「お母さん頑張っているね!」、「うちにも双子の孫がいるのよ!」と、声をかけてくれる人の多さに驚きました。みんなたくさん声をかけてくれ、立ち止まってさまざまな話をしてくれます。
家にこもっていると泣き声に負けてしまいそうな私でしたが、外に出て会話することで気分はスッキリ!「かわいいね!」と一緒にわが子たちの顔を覗き込むことで、ゆっくり幸せを感じました。そして、身内に双子がいる方に出会うことも多かったので、経験談から学べることもあり、とても助かりました。
出かける準備は大変でしたが、外に出たことが私にとっては気分転換となりました。その経験から、天気の良い日はわが子たちと家の外に出て、近所の散歩や公園へ行き、周りの方や、昆虫や花などの自然に助けてもらいながら、毎日を過ごすようになっています。
著者:桜田はな/女性・ライター。双子男児と女児1人の母。子育てやサブスク関係のライターとして活動中。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
ベビーカレンダー編集部