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グルマン温故知新:幡ヶ谷〈yum〉点心は1個から、小皿の一品料理も魅力

  • 2025.3.21

yum(幡ヶ谷)

点心は1個から、小皿の一品料理も魅力

カジュアルなワイン酒場の激戦区・幡ヶ谷に強力な新星現る。点心師で料理人の西原みのりさんとソムリエの渡邉與義(くみよし)さんがタッグを組む点心メインの中華×ワイン酒場だ。点心は小籠包に焼売、餃子、春巻きなど約15種。定番のほかに、今なら菜の花など旬の素材が生きたオリジナルが時季替わりで登場する。

点心は「蒸・茹」「焼・揚」と調理法別にメニューに並ぶ。写真は蒸し物3種盛り合わせで、左上から時計回りに、小籠包、ホタテと菜の花(季節限定)、鶏とゴボウ。風味の強いゴマ油の代わりに自家製ネギラードでコクを出し、つるんとした生地から食材の香りと味わいがあふれ出る仕上がりに。950円。
手で軽く握って丸く成形することで、見た目も美しく食感も豊かに。甘すぎない自家製マスタードソースと砕いたカシューナッツ、マイクロパクチー、ライムゼストが風味のアクセントに。リピート必至の一品。1,500円。
調味は中国のたまり醤油とオイスターソースのみ。パツパツの弾力がある極細香港麺の食感と焼きつけた味で、ちびちびとつまみになる“飲める麺”だ。調理中の食欲をそそる香りでオーダーが続々と連鎖する。800円。

キャリアの初期に点心に魅せられ、グランド ハイアット 東京〈チャイナルーム〉やモダンチャイニーズ〈シリーズ〉で点心師として経験を積んだ西原さん。渡邉さんとは〈シリーズ〉で出会い「気軽な酒場をやりたい」と意気投合、出店に至った。共にガストロノミーレストラン育ち。

タレなどをつけず熱々を口に運べる点心の味作りに、ナチュラルワインに加えオリジナルカクテルや中国茶と幅広い飲料の提案に、その実力を感じる。旬魚や鴨肉の一品も2,000円以内で、一人客にはハーフポーションも快く対応と懐も深く、何度も足を運びたくなる。

“おつまみ感”を念頭に、点心の仕込みに精を出す西原さん。
以前はハンバーガーショップだった店を、ナチュラルに改装。

 

yum

<ヤム>
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷1-6-5 コーエイマンション1F|地図
TEL:03-6300-0440
営:17時~22時LO
休:木曜、不定休

京王新線幡ヶ谷駅南口から徒歩6分。2024年10月11日オープン。甜心(甘いもの)は香港の大福・糯米糍ほか600円~。ビール(小瓶)700円~、クラフトビール1,300円~。自家製チャイコーラや水出し台湾茶など、ノンアルコールドリンク700円~。不定休など営業の詳細は、Instagram(@yum.hatagaya)で確認を。
ワイン約80種6,000円~、グラスワインは常時約6種1,000円~。点心約15種(2個)800円~、ほか一品料理など約15種700円~。カウンター5席、テーブル5卓10席。

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