ケリー・ブルックが、自ら子どもを持たない選択をした理由について打ち明けた。
女優でありメディアパーソナリティでもある45歳の彼女は、『Prima』誌との新たなインタビューで、「率直すぎて読者を驚かせるかもしれない」と語った。夫ジェレミー・パリシとの間に子どもを持たない選択をしたことで、妊娠を試みるプレッシャーから解放され、安堵しているという。
一方で、社交面では今でも困難に感じている部分があるとのこと。「この20年間で、子どもがいないことで一番つらかったのは、友人を失うこと。生活がまったく違うから」と告白し、昔から親しかった友人たちと疎遠になったことを悔やんでいる。「そういう意味では寂しい。子どものいる昔の友人たちが恋しいわ」
たまに再会しても、以前のようにはいかないという。「ランチに行って、彼女たちが子どもの世話をしているのを見ていると、『友達でしょう?もっと私に構ってよ』ってちょっと思ってしまうの。私は子育てを眺めるためにそこにいるわけじゃないもの」
妊娠への挑戦
過去に子どもを持とうとしたこともあったが、実を結ぶことはなく、心に深い傷を抱えたというケリー。「20代、30代の頃に流産を経験し、それが心身ともに大きなダメージになった」
「それは私の人生やキャリア、自分自身の見方にも影響を与えた。まるで自分が失敗作のように感じることもあった。パートナーの反応によっては、彼らを否定的に見てしまうこともあった。妊娠や子どもを持つことに関して、私は一度も前向きな経験をしたことがないのよ」
後悔はない
彼女の祖母が放った驚くほど率直な言葉が、「世間の意見に流されず、自分の判断を信じるべきだ」と確信させてくれたという。「80代の人にはよく“人生で後悔してることはある?”って聞くじゃない?私も祖母に同じ質問をしたの。そしたら、ものすごく正直に『子どもを産んだことが一番の後悔だった』って言われたのよ」とケリー。
「まさかそんな答えが返ってくるとは思わなかった。でも、祖母にとっては子どもを持つことが、自分の人生の大半を占めていたと感じていたのかもしれない。当時私は36歳で、『私はいつか子どもを持つのかな?』って考えていたけど、ふと『いや、私は欲しくないんだな』って思ったの。それに、子どもを持ったことを後悔する人もいるなら、"持たなかったことを後悔しないかもしれない" って思えたから、自分の選択にすごく満足できたのよ」
彼女自身、この話題にはうんざりしているという。「もう何度も聞かれすぎて、正直うんざり。"私たちは子どもは持たない"、これで会話は終わりよ。それをこんなにハッキリ言うことに驚かれるけど、これが今の私たちの状況だから」
同じく子どもを持たない選択をした女性たちとのつながりは、彼女にとって大きな励みになっているよう。「2018年にトーク番組『Loose Women』に出演したときから、多くの女性が連絡をくれるの。『私も同じ考えです。話してくれてありがとう、正直でいてくれてありがとう』ってね」
※この記事はイギリス版ウィメンズヘルスの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
Text: Kate Cheng Translation: Yukie Kawabata