こんにちは、まだまだ寒い日には温かい汁物が飲みたくなるヨムーノライターの安達春香です。
とくに大好きなのが具沢山のとん汁。ここ最近注目を集めていて、専門店が続々とオープンしていますよね。
「家で作れるからわざわざ食べに行かなくても良いでしょうよ」と思いつつも、実はかなり気になっています。
そんな中、とん汁専門店の店主が作る一風変わったレシピを発見したので、チャレンジしてみました。
とん汁専門店のレシピは、玉ねぎの甘さが味の決め手!
NHK『あさイチ』で、とん汁専門店3代目・松澤崇さんが紹介していた「もはやメインディッシュ!新潟の名店風"とん汁"」。
松澤さんが営む昭和47年創業の『とん汁の店 たちばな』は、テレビや雑誌で何度も取り上げられ、新潟県外から足を運ぶファンも多い人気店です。
このレシピの特徴は、5人分に玉ねぎを4個も使う豪快さ。じっくり煮込むことでトロトロになり、まるでポタージュのような甘みと深い味わいになるそうです。
玉ねぎから出る水分を利用するため、だしの量は普通のみそ汁より少なめ。
いったいどんな味がするのか、さっそく作っていきましょう。
松澤崇さん「もはやメインディッシュ!新潟の名店風“とん汁”」の作り方
材料(5人分)
- 玉ねぎ…4個
- 木綿豆腐…2丁
- 豚バラ肉…400g
- だし…500ml
- 塩…小さじ1
- 白みそ…大さじ4
今回は半量で作ってみました。
顆粒タイプや濃縮タイプのだしの素を使う場合は、パッケージに書かれている割合を参考に水で薄めてから使ってくださいね。
作り方①具材を切る
玉ねぎは3~5mmの厚さに、木綿豆腐は10等分、豚バラ肉は一口大に切ります。
作り方②鍋に調味料を入れる
鍋にだしを入れて中火にかけ、塩と白みそを入れて溶かします。
作り方③豚バラ肉を加える
豚バラ肉を加えて軽く混ぜ、約1分煮ましょう。
作り方④玉ねぎと木綿豆腐を入れる
玉ねぎと木綿豆腐を入れます。
……お鍋のチョイスを完全に間違えました。とにかく具材がたっぷりなので、みなさんはいつもより大きめのお鍋を使ってくださいね。
玉ねぎのカサが減ることを願いながら、フタをして強めの中火で約10分煮ます。時間が経ったら弱火にして、さらに約5分煮ましょう。
作り方⑤優しく混ぜる
火を止めて約15分余熱で温めます。
木綿豆腐が崩れないよう鍋底から優しく混ぜたら完成です。
とん汁専門店レシピ再現!「新潟の名店風“とん汁”」のお味は?
甘くてトロトロ!ポタージュみたいな絶品とん汁
半量の2.5人分で作りましたが、小さめのどんぶり茶碗3杯分のとん汁が出来上がりました。
「みそは香りが飛ばないように火を止めてから入れるべし」と、子どものころに教わったので、最初に入れてしまったのがちょっと心配。
恐る恐る食べてみると香りはしっかり残っていて、むしろじっくり煮込んだことで具材に味が馴染んでいます。
普段は合わせみそで作りますが、今回は白みそを使っているためクリーミーな味わい。
甘くて濃厚ですが、塩を加えたことでキリッと味が締まり、しつこくないんです。
トロッとするまで煮込んだ玉ねぎの甘さも効いていて、これまで食べてきたとん汁とはまったく違います。
玉ねぎ、豚バラ肉、木綿豆腐というシンプルすぎる具材の組み合わせも完璧。余計なものを入れないからこそ、それぞれの旨みや甘さが際立っています。
大根やにんじん、ごぼう、里芋など具材の種類が多ければ多いほど美味しいと思っていたので、ちょっと意外でした。
また、料理名に「もはやメインディッシュ!」とついているのにも納得。汁よりも具材の割合の方が多く、1杯でかなりボリュームがあります。
これさえあれば、品数が少なくても満足できそう。
途中で味変に七味唐辛子(分量外)をかけると、甘さの中にピリッとした刺激が加わって、さらにお箸が進みますよ。
名店のとん汁レシピを簡単再現!
さすがは52年愛される名店のレシピ。白みそと玉ねぎの甘さが効いた優しい味で、体の芯から温まりました。寒い日にぜひ作ってみてくださいね。
ライター:安達春香
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!