こんにちは。余った卵白の使い道に悩みがちな、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。
カルボナーラや鶏つくね、海鮮丼など、卵黄だけを使う料理を作ったあとにやってくる、卵白をどうするか問題。
適当に炒め物に入れてみたり、卵を1個追加してスクランブルエッグを作ってみたり、なんとか消費しています。
あとで調理しようと冷蔵庫に入れて、うっかり使い忘れてしまうことも……。
そんな悩みを解決するべく、卵白を使ったスープを試してみました!
余った卵白の救済レシピ「卵白のスープ」
NHK『きょうの料理』で料理家・野本やすゆきさんが紹介していた「卵白のスープ」。
野本さんは、東京・谷中で一番古い寿司店「松寿司」の3代目でありながら、料理家、フードコーディネーターというさまざまな肩書を持っています。
今回作るスープは、具は卵白だけを使ったシンプルなもの。優しい味わいで、和洋中どんな料理にも合わせやすいですよ。
野本やすゆきさん「卵白のスープ」の作り方
材料(1人分)
- 卵白…1個分
- 顆粒チキンスープの素(中国風)…小さじ1
- 水…1カップ
- しょうゆ…小さじ1/4
- 塩…少々
- こしょう…少々
作り方:鍋に水と調味料、卵白を入れ、塩、こしょうで味を調える
鍋に水と顆粒チキンスープの素、しょうゆを入れて中火にかけます。ひと煮立ちしたら卵白を加えて鍋の中でゆっくりかき混ぜましょう。
卵白に火が通ったら塩、こしょうで味を調えて完成です。
レシピでは触れられていませんでしたが、卵白はあらかじめかき混ぜておくのがおすすめ。混ぜずにそのまま入れると、塊になってしまいます。
また、火を通し過ぎると卵がかたまってふわふわ感が失われるので、素早く流し入れましょう。卵が浮いてきたらすぐ火を止めてくださいね。
ヘルシー&簡単!ふんわり卵白の優しいスープ
ひと口飲んでみると、チキンスープのすっきりした旨みとふわふわの卵白がやってきて、なんだかほっとする美味しさ。
味付けもしょうゆ、塩こしょうだけとシンプルなので、卵白の上品な風味がしっかりわかります。
全卵を使った卵スープと比べると、あっさりしていてツルンとした食感が強い印象です。
素朴ながらも旨みが強く、どんな献立にも自然になじむ味わい。メイン料理の邪魔をせず、さらっと飲めます。
何よりうれしいのは、このスープの手軽さ。
卵白消費レシピを調べてみると、フィナンシェやらシフォンケーキやら難しそうなお菓子ばかりで、お菓子作りをしない私にとってはハードルが高いんです。
これなら5分もあればできるので、思い立ったときにすぐ作れます。
オリジナルアレンジ!春雨を入れてボリュームアップ
少しボリュームアップさせたいときは、麺をプラスするのがおすすめ。今回は余っていた春雨を加えてみました。
スープが優しい味なので、素麺や春雨などの細い麺がぴったり。主張しすぎず卵白ともしっかり絡みます。
少しかために戻した春雨を入れて煮込んだため、一本一本にスープの旨みが染み込んでいます。
ツルツルとした喉越しの春雨にふわふわの卵白が絡んで、食感の違いを楽しむスープに変身。朝食や小腹が空いたとき、夜食にもぴったりです。
そのほか、酢とラー油をたらせば酸辣湯風に。お好みでねぎやわかめ、きのこなどを足してアレンジするのもいいでしょう。
ダイエットにも美容にも!卵白の栄養がすごい
実は卵白は、低カロリー&高タンパクな優秀食材なんです。
脂質がゼロなのに満腹中枢を刺激してくれるタンパク質がたっぷり含まれており、ダイエット中でも気にせず食べられるのがうれしいポイント!
また、タンパク質は肌や髪、筋肉の材料になるので、健康や美容にも欠かせません。
満足感もあってサッと調理できるから、ちょっと栄養をプラスしたいときにもおすすめです。
卵白が余ったら迷わずスープに!
少ない材料でパパッと作れてヘルシーで、満足感もバッチリ。春雨や調味料を加えていろいろなアレンジができますよ。
卵白が余ったらぜひ試してみてくださいね。
ライター:安達春香
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!