保育園で仲のいいAさんとBさんと私の3組で、子どもを連れて遊びに行ったときのことです。Aさんの子どもが悪いことをしたのに、叱らないAさんに違和感を覚えました。すると、Aさんの子どもの暴走は止まらず、ついに私の子どもにけがを……。血は出ていたものの大したことはなくホッとしつつも、モヤモヤしていた私。すると、Bさんがズバッと言ってくれたのです――。
子どもが周りに迷惑をかけても叱らないAさん
子どもが4歳のころ、保育園で仲のいいAさん、Bさんと子どもを連れて公園へ行きました。公園へ着くなり、遊具で遊ぶBさんと私の子どもたち。するとAさんの子どもはなんと、花壇に咲いている花を抜き荒らし始めたのです。その様子を笑顔で見守るAさん。そんなAさんに私は少しモヤモヤしていました……。
とうとう自分の子どもが被害に
「子どもをのびのび育てたい」という理由で、子どもを叱らないというAさん。少し違和感を覚えながらも遊ぶ子どもたちを見ていると、Aさんの子どもがスコップで私の子どもの頭を叩いていました。急いで駆け寄って見ると、おでこから血が……!
Aさんの子どもに「スコップで頭を叩いてはいけないよ」と私が言うと、Aさんは「うちは子どもを叱らないようにしているのだから、叱らないで」と言ったのです。
その光景をみていたBさんが一言
どうして私がAさんに叱られているのかわからず、私は放心状態になりました。すると、そのやり取りを見ていたBさんが「叱る相手が違うでしょ、子どもがダメなことや危ないことをしたら注意をして叱るのが親の役目じゃない?」と一言。
その言葉にAさんはハッとしたのか、子どもと一緒に謝罪の言葉をくれました。Bさんの一言で、私のモヤモヤしていた気持ちは流れていったのでした。
後日、改めてAさんは子どもと一緒にわが家へ謝罪に来てくれました。Aさんは幼いころ両親に厳しく育てられてつらかった経験から、自分の子どもはのびのび育てようと思っていたそう。それが、叱らないことにつながっていたようです。
しかし、Bさんの言葉で自分が極端になりすぎていたことに気付いたのだそう。今は子どもが悪いことをしたら叱っているAさん。子どもにいいこと・悪いことをしっかり教えている彼女の姿を見て、私も気付かされることが多くあります。
今では育児の情報を共有しあい、子どもが大きくなった今でも2人でランチへ行くほどの仲です。子育てには悩みはつきませんが、AさんやBさんなど親しいママ友と一緒に模索しながら成長していきたいと思います。
著者:南 未怜/30代女性/2013年生まれの男の子と2016年生まれの女の子のママです。しっかり者のお兄ちゃんと元気で明るい妹は性格が合わずに毎日喧嘩ばかり。騒がしい日常を送りながら育児に奮闘中。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
ベビーカレンダー編集部