親にとって、我が子が元気でいてくれることほど、嬉しいものはありません。
しかし幼い子供は、心身ともに未熟。体調を崩しやすかったり、やたらとケガを負ったりと心配事だらけですよね。
また食生活の面では、偏食や小食などの問題を抱えることが多いといわれています。
小食な我が子の『幼稚園最後の弁当』を開けると…
1児の母親である、おしそ(@_______aona)さんにも、子育てにまつわる悩みがありました。
それは、我が子があまり弁当を食べてくれないということ。次第に、幼稚園から帰ってきても「お弁当箱を開ける時が、少し怖い」と思うようになったといいます。
そんな不安を抱きながら試行錯誤を重ね、弁当を作り続けること3年。おしそさんの子供は6歳になり、いよいよ幼稚園を卒園することになりました。
おしそさんが手に取ったのは、我が子が持ち帰ってきた、幼稚園生活最後となる弁当。その中には、胸を打つ光景が広がっていました。
個人差があると分かっていても、やはり親としては、我が子にたくさん食べてほしいもの。
そのため、中身が残った弁当を見るたび、おしそさんは「完食はえらくない。食べられないことは悪くない」と、自分にいい聞かせてきたといいます。
こみ上げる不安を振り払いながら、我が子がなんとか食べてくれる物を詰めて、3年もの間、弁当を用意してきたおしそさん。
空の弁当箱に添えられた、我が子からの「3年間ありがとう。おいしかったよ」という手紙に、これまでの苦労が報われたような気持ちになったのでした。
これまで親子が歩んできた3年間と、愛が伝わる写真は拡散。多くの人が心打たれました。
・1人の親として涙が止まらない。愛がちゃんと伝わっていたんですね。
・これは泣き崩れる。親子で積み重ねてきた年月が、あまりにも尊すぎて…。
・待って無理、泣いちゃうよ…。これは「3年頑張ってよかった」と思える。
おしそさんは、過去の自分へ語りかけるように、「子供が食べなくて悩んでいた、あの日の私へ。これを見てよ、大丈夫だよ」とつづっています。
きっとその言葉は、同様の不安を抱えるたくさんの親の背中を、優しくさすってくれたことでしょう。
[文・構成/grape編集部]