1. トップ
  2. ファッション
  3. 新木優子と巡る、パリで堪能したアール ドゥ ヴィーブルな3つの楽しみ方。

新木優子と巡る、パリで堪能したアール ドゥ ヴィーブルな3つの楽しみ方。

  • 2025.3.24

フランスにはアール ドゥ ヴィーブル(Art de Vivre)という考え方がある。「暮らしの美学」とも訳されるこの概念は、自分の感性を大切にしながら、日常を美しく楽しむライフスタイルを意味する。

今回、ディオール ジャパン アンバサダーとして活躍する新木優子が、彼女ならではの視点で楽しむ「理想的なパリの暮らし」を案内。2018年にディオールの2019年クルーズ コレクションのために初めて訪れて以来、プライベートでも幾度となくパリを訪れている彼女が、"暮らすように旅する" パリの魅力を紹介する。

モンテーニュ通りの芸術空間「ラ ギャラリー ディオール」

パリ・モンテーニュ通り30番地に佇む「ラ ギャラリー ディオール」は、ディオールの歴史とクリエイションを堪能できる特別な場所。2022年春のオープン以来、半年ごとに展示が入れ替わるこの空間では、伝説的なアーカイブピースが並び、ファッションの歴史を体感できる。

13の部屋それぞれに異なるテーマが設けられており、中でも最も注目すべきは最後の部屋「Diorをまとったスターたち」。ここでは、ダイアナ元妃やリアーナ、シャーリーズ・セロンなど、時代を象徴するアイコンたちが身に纏ったドレスが飾られている。

今回、新木優子が楽しみにしていたのは、自身が着用したドレスとの再会。2023年春夏 オートクチュール コレクション来場時に纏ったルックが、この特別な空間の一部となっていた。

ギャラリーを訪れた際に彼女が選んだのは、ブルーデニムに「CHRISTIAN DIOR」のロゴ入りTシャツ、ブレザーを合わせたモダンかつエレガントなルック。さらに、ストラップ付きのブラウンの「サドル」バッグ をクロスボディスタイルで合わせ、洗練されたスタイリングを完成させた。

ラ ギャラリー ディオール
La Galerie Dior
11 Rue François 1er, 75008 Paris, France

パリのエスプリ漂う「ステーショナリーストア」へ

「感謝の気持ちを普段より丁寧に伝えるため、ポストカードにメッセージをしたためます」

そう語る彼女が次に訪れたのは、パリのステーショナリーストア 「L'Ecritoire Paris」。文具好きのパリジャンたちに愛されるこの店では、シーリングスタンプのキットや、美しいポストカードが並ぶ。

彼女も、ここで初めてシーリングスタンプのキットに挑戦。

「誰にあげたいか、絵柄を見ると贈る人の顔が浮かびます」

贈る人を想い、手紙を綴る時間。それは、まさにアール ドゥ ヴィーブルのエッセンスそのもの。パリの空気を感じながら、心を込めて文字を紡ぐ。そんな豊かなひとときが、特別な記憶となっていく。

この日の彼女のルックは、2025年春夏コレクションからドルマンスリーブのコートと、同じシリーズのバミューダショートパンツ。さらにメゾンの新作バッグ「D-ジャーニー」を合わせ、街歩きにぴったりのシックな装いに。

レクリトワァル パリ
L'Ecritoire Paris
26, passage Molière 75003 Paris ☎+33(0)1 42 78 01 18営 11時〜19時(月〜土) 3時30分〜6時30分(日)

パリの街角で花を愛でる、フラワーショップ

フラワーショップで花を選ぶことも、パリ流のアール ドゥ ヴィーブルのひとつ。クリスチャン・ディオール自身も「花は、女性の次に最も美しい創造物」と語るほど、花々を愛し、インスピレーションを受けてきた。

新木優子がこの日選んだのは、アンティーク調のピンクを主役にした、ワイルドフラワーをイメージしたブーケ。実は彼女、プライベートでも花の辞典を持ち、贈られた花の意味を調べるのが好きなのだという。

「その日の気分で、色を主役にお花を選ぶことが多いです。パリでは日本と異なる品種も多いので、楽しみながらお花をセレクトしました。」

幼少期から植物を愛し、ラテン語の花の学名を覚え、植物の標本集を作るほどだったクリスチャン・ディオール。そんな彼の世界観を、新木優子もまた体現しているかのようだ。

大切な人へ贈る花、自分のために飾る花。花々がもたらす癒しと喜びこそが、アール ドゥ ヴィーブルの真髄なのかもしれない。

メゾン ステファン シャペル(プレース ミレイユ)
Maison Stéphane Chapelle (Place Mireille)
29, rue de Richelieu 75001 Paris☎+33(0)1 42 60 65 66
営9時〜20時(火〜土)9時〜18時(月)

パリでのひとときを、アール ドゥ ヴィーブルの視点で

新木優子が案内する、パリでの過ごし方はまさに「暮らすように旅をする」体験そのもの。ディオールの世界観に触れ、大切な人へ手紙を書き、美しい花々を選ぶ。そんな小さな習慣こそが、日々を豊かに彩るヒントに。

次にパリを訪れる際は、ぜひ彼女の視点でのアール ドゥ ヴィーブルを楽しんでみてはいかが?

photography: © Sang Hun Lee ©DIOR

元記事で読む
の記事をもっとみる