私の知人女性Yは、シングルマザーとして高校生の娘を育てていました。
でも反抗期の娘はワガママし放題で、遂には離婚した夫の元へ行ってしまいます。
悲しみに暮れるYでしたが、その後、驚きの結末が待ち受けていました。
ワガママな娘
「ママはガミガミうるさくて、嫌だ! もういい! パパの所へ行く!」
そう言ってYの娘は、家を飛び出して行ってしまいました。
家事は一切行わず、それどころか勉強もせず、宿題未提出が続いて先生から注意を受けた娘を叱った結果、娘が逆切れしたのです。
シングルマザーとして女手一つで必死で娘を育てていたからこそ、Yは娘の仕打ちに傷付きました。
それでも元夫に連絡し「娘をお願いね」と言って、これ以上、ことを荒げない道を選んだのです。
急な再会
娘曰く「ママは怒ってばっかだけど、パパはやさしいもん! 最高!」と言って、元夫との暮らしを楽しんでいる様子でした。
「あまり甘やかしてばかりも、問題じゃないだろうか?」と思いつつ、1人で暮らすYでしたが、驚いたことに1ヶ月後、急に娘が帰って来るではありませんか!
急な再会に驚いて目を丸くしていると、急に娘が「ママ、ごめんなさい!」と言って頭を下げました。
一体、娘にどのような心境の変化があったのでしょうか?
終わり良ければすべて良し
娘曰く、最初は元夫もやさしく出迎えてくれたそうですが、だんだん様子が違って来たそうです。
「最初は連日外食にも連れて行ってくれたけど、最近はお惣菜ばっかり。それに文句を言ったら女の子なんだから、お前が作ったら良いだろ! って言うの。それに掃除もパパはしないから家じゅうグチャグチャだし、どうしてママがパパと離婚したのか分かった気がする」とのことでした。
そう。元夫の他人任せで言葉遣いがキツイのに耐え切れず、離婚を決めたYですが、そんな元夫の本性を娘も垣間見たとのことです。
今まではたまに会うからこそやさしかっただけで、どれだけ自分が母の愛情を受けているのか、娘は実感したのでした。
これを機に2人は前以上に仲良くなり、家事を協力しあうなど、娘に変化があったと言います。
まさに、雨降って地固まるですね!
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:六条京子
ティネクトのエッセイコンテストで大賞を受賞したのをキッカケに、ライター活動開始。街コンや女子会に積極的に参加して、インタビュー対象を探す日々。Xでも「六条京子@Webライター(@akasinokata321)」として発信を行う。