Text by 井上大輔(編集部)
オランダの名門フェイエノールトでプレーする日本代表FW上田綺世は、16日のトゥウェンテ戦で2ゴールを叩き出し、6-2の勝利に貢献した。
26歳のストライカーは今季怪我などで苦しんできたが、元オランダ代表FWのロビン・ファンペルシー新監督は「トップクラスのストライカーだ。基本的にストライカーが持つべきものを全て持っている。すべてのストライカーが欲しがる資質を備えている」と称賛していた。
かつてフェイエノールトでもプレーした元オランダ代表DFケヴィン・ホフラントも、『De Telegraaf』でのオランダリーグ週間ベストイレブンに上田をピックアップしていた。
「上田については多くのことが語られてきた。彼の前には常にサンティアゴ・ヒメネス(現ミラン)がいた。
フェイエノールト自体の状況はそれほどよくないが、彼(上田)は今その限界を突破したのかもしれない。2つのファインゴールを決めたが、ボールを扱う際にも非常に役立っていた」
また、元オランダ代表MFテオ・ヤンセンも『NOS Studio Voetbal』でこう語っていたそう。
「彼にはかなりの批判があった。彼に魅了されている人々もいるだろうが、ゴール前に入ろうとする意志が見られる。
ライン間で対応できるし、ゴール前に出ていく。技術も長けている。ゴールを決めることができることを示しているが、それに伴うプレーも素晴らしかった。
彼はこうも考えているだろう。
『なんてこった、ファンペルシーの下でプレーできる。大物だから、僕に多くのことを教えてくれる。自分も優れたストライカーだと示したい』と。
ファンペルシーも彼に信頼を寄せており、いい選手だと思っている。大物選手からからそんな話を聞けば、自信は40パーセント増すだろうね」
オランダ代表歴代1位の得点記録を持つファンペルシーが監督になった効果もあると感じているようだ。
ちなみに、43歳のヤンセンは、オランダ屈指のテクニシャンとして期待されたレフティで、セットプレーのスペシャリストでもあった。