Text by 井上大輔(編集部)
日本代表は、バーレーン、サウジアラビアとのW杯アジア最終予選2連戦をホームで戦う。
欧州でプレーする選手たちも日本へ帰国するが、『Estadio Deportivo』は、「レアル・ソシエダ久保建英のさらなる問題」という話題を伝えていた。
「レアル・ソシエダは、今シーズンのスペインで最も試合数が多いチームのひとつだ。そして、この日本人選手は、2週間のインターナショナルブレイク中にほとんど休むことなく、シーズン終盤を迎える前に長距離移動をする。
ソシエダは最高のシーズンを送れていない。昨夏の主力選手退団の影響と、3つのコンペティションで繰り広げてきた過度な試合数に苦しんでいるのだ。
これら2つの理由により、ソシエダの選手は、最高のパフォーマンスを発揮できないこともある。
このような状況でも、一部の選手にとってはインターナショナルブレイクは解放や休息の期間ではない。久保は現時点で最も心配な選手であり、チームは彼を注意深く見守ることになる。
いつものように、久保は日本代表に招集されたが、ソシエダが彼についての問題をさらに抱えることを意味する。なぜなら、この日本人選手は休むことができず、さらに悪いことに、地球の反対側まで旅をしなければならないからだ。
サウジ戦はスペイン時間で3月25日火曜日の朝に行われる。その後、久保はソシエダに戻るために長旅をし、29日午後2時から始まるバジャドリーとの重要なリーグ戦に向けてほぼ準備することができない。久保が次のリーグ戦に向けてチームメイトと練習することは事実上不可能。
今季は久保にとって楽なものではなかった。チームで2番目に多い41試合に出場。また、ソシエダで最も出場時間が多いアタッカーでもあり、2,660分出場している。彼を上回るのは、ほかのポジションの選手しかいない。
こうした状況から、久保は3月の代表期間中もプレーを続けるしか選択肢はない。この日本人選手には休む暇はないのだ」
ここ6試合勝利がないソシエダは、UEFAヨーロッパリーグでは敗退が決まり、リーグでは12位と低迷している。そのなかで久保が日本まで遠征することを不安視しているようだ。
ただ、日本代表の森保一監督は、選手をローテーションで起用しており、久保もこれまでのW杯予選で先発と控えを交互に繰り返している。
今回も2試合連続で長い時間プレーすることはないはず。特にバーレーン戦でW杯出場を決めた場合はサウジ戦では起用しないこともありえる。