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鹿児島県民がこよなく愛する郷土料理「鶏飯」に注目!

  • 2025.3.18

鶏飯とは?

出典:農林水産省「うちの郷土料理」

「鶏飯(けいはん)」とは、ほぐした鶏肉、干し椎茸、錦糸卵、パパイヤの味噌漬け、みかんの皮などを、白いごはんの上にのせ、鶏ガラのスープをかけて食べる、奄美地域を代表する郷土料理です。

はじめて登場したとされるのは、奄美群島が薩摩藩の支配下に置かれていた時代。当時、非常に貴重なものだった鶏を余すことなく使って作った「鶏飯」で、鹿児島本土からやってきた役人たちをもてなしたのだとか。

また、このころはまだスープをかける風習はなく、鶏の炊き込みごはん風にして食べていたそう。鶏ガラのスープをかけて食べるようになったのは昭和に入ってからで、今ではそれが一般的となっています。

農林水産省「うちの郷土料理」をもとに作成

出典:農林水産省「うちの郷土料理」

鹿児島県出身のおうちごはん編集部員・ふっちーによると「鶏飯は母がよく作ってくれました。お茶漬けの豪華バージョンというイメージで、サラサラと食べられるから食欲がないときにもぴったり。パパイヤの漬物は県内だと手に入りにくいのですが、我が家は県民御用達のスーパー『タイヨー』で買っていました。手に入らないときは、刻んだ沢庵などで代用することもあります。家以外では、学校の給食やイベントの炊き出しにもよく登場していて、子どもたちにも大人気でした」とのことでした。

鹿児島県民にとってまさにソウルフードで、鶏飯を食べて育ったと言っても過言ではないですね!

鹿児島市内には専門店も!

鹿児島県鹿児島市にある「鶏飯 もとじ」は、鶏飯を中心とした鶏料理や定食が食べられるお店。奄美出身の店主が沖縄で飲食店を経営した後、現在の地に移住し、2020年にオープンしました。

人気の「鶏飯セット」は、ほぐした鶏肉や錦糸卵、かんきつ類の皮、紅しょうがなどを具材にした鶏飯に、もずく酢やパパイヤ漬けなどの小鉢が付きます。

鹿児島市で本格的な鶏飯を食べたいときに、ぜひ訪れてみては。

おうちでも鶏飯を作ってみよう!

鶏手羽先を使って

本格的な鶏飯は、丸鶏の鶏ガラをじっくり煮込んでスープを作りますが、鶏手羽先を使えば手軽に作ることができます。

こちらのレシピは、料理番組「キューピー3分クッキング」で紹介されていたものを、@toyoda_k.t.nさんがアレンジしたもの。

鶏手羽先は鶏手羽中でもOKなので、参考にしながら作ってみてくださいね!

材料(4人分)

・鶏手羽先……8本
・卵……2個
・椎茸……5個
・沢庵(刻んだもの)……1袋
・青ネギ……適量
・ゆずの皮……適量

【A】
・水……3カップ
・酒……大さじ2
・塩……小さじ1
・しょうが……3切れ

【B】
・酒、みりん、醤油……各大さじ1

【C】
・砂糖……小さじ1
・塩……ひとつまみ
・片栗粉、水……各小さじ1

作り方

1. 鶏手羽先を沸騰したお湯に入れてさっと茹でてお湯を切る。

2. Aを入れた鍋に、1を加えて約15分煮る。

3. 手羽先を取り出して冷ましたあと、骨から身を取りほぐす。

4. 椎茸は薄くスライスし、油で炒めたあとBを加え煮詰める。

5. 卵とCをよく混ぜて、錦糸卵を4枚作る。

6. 手羽先を取り出したあとのスープはアクを取り、鶏がらスープと塩で味を調える。

7. 器にごはんを盛り、3の手羽先、4の椎茸、5の錦糸卵、青ネギ、ゆずの皮を散らす。6のスープを温めてかける。

鶏むね肉を使って

鶏むね肉や鶏ささみでもおいしい鶏飯は作れます。こちらは、塩麹に漬けておいた鶏むね肉を茹でて、その茹で汁でスープを作っているそう。

塩麹の働きでしっとり柔らかな鶏むね肉が絶品で、スープは旨味たっぷり。あっさりしていてサラサラと食べやすく、これから徐々に暑くなってくる季節にもおすすめですよ。

鶏ハムをアレンジして

こちらの鶏飯は、前日に炊飯器加熱で作った鶏ハムを使って。ごはんの上に、錦糸卵や椎茸の甘煮も一緒にのせて、スープをかければ出来上がりです。

鶏ハムは炊飯器で作るとほったらかしでOKな上、とってもジューシー。鶏ハムをたくさん作ったらぜひ、鶏飯にアレンジしてみてはいかがでしょうか。

フリーズドライや鶏飯風ふりかけも!

地元では年間を通してよく食べられている鶏飯。

本格的なレシピからおうちで作るアレンジまでさまざまですが、より手軽に楽しむなら、フリーズドライやふりかけなどの商品を利用する手も!

旅行に行った際にお土産として購入するほか、通販でも買えるので、気になった方はチェックしてみてくださいね。

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