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ザ・ノース・フェイスのプレスが伝授! 機能素材【ゴアテックス】の正しいお手入れ方法

  • 2025.3.18

天気が変わりやすい春先。急な雨に降られてびしょ濡れになってしまったという経験をした人も多いのでは? そんなトラブルを未然に防ぐために持っておきたいのが、「ゴアテックス」という素材を使ったウェアです。今回は、ザ・ノース・フェイスも手がけるフリーランスPR佐竹彩さんに聞いた、意外と知らないそのゴアテックスのメンテナンス方法をご紹介します。

そもそもゴアテックスって?

ゴアテックスとは、アウトドアウェアなどによく使われている機能素材。外側からの雨の浸入を防ぎ、汗などによる内側の湿気は外に逃すことができるため、雨の日でもドライで快適な着心地を実現してくれるのが特徴です。その秘密が、ゴアテックスメンブレンと呼ばれるわずか0.01mの薄い膜にあります。この膜には、液体の水は通れず、気体の水蒸気は通ることができる非常に小さな孔が無数に開いており、それが防水透湿性と呼ばれる機能を実現しているのです。

耐久はっ水加工が正常な状態

ゴアテックスメンブレンは非常に薄く、そのままでは耐久性が低いため、表地と裏地で挟み込むことで強度を高めます。その際、表地に水を弾く撥水機能を持たせたり、肌触りの良い裏地を使ったりして機能をプラスしています。
 
 
 
 

耐久はっ水加工がうまく機能しないことも

水を弾くゴアテックス自体の防水透湿性は保たれつつも、汗や皮脂、ホコリなどにより表面の撥水加工が損なわれてしまうことも。水が表地に染み込み、ウェアは冷たく湿った感触に。
 
それを防ぐためには定期的なメンテナンスが必須! 正しくメンテナンスをすれば、ゴアテックス本来の快適な着心地を長く楽しむことができます。ここからは、その方法をご紹介します。
 

その①洗濯

すべてのファスナー、ポケットやボタンを完全に閉じ、ストラップをしっかりと留めます。次に洗面器等に約40℃程度のぬるま湯をためて、中性洗剤を少なめに入れて手洗い。洗剤を生地に残さないように、よくすすぐのがポイント。洗濯してもゴアテックスの機能は失われないのでご安心を。

その②乾燥

洗濯後、十分すすいで水をきったらタオル等で水気を拭き取り、日陰の風通しの良い場所で干してしっかり乾かします。

その③熱を加える

ゴアテックスの撥水加工を復活させるために必要なのは、乾燥機を温風にして20分間熱を加えることです。乾燥機がない場合は、当て布をしてスチームなしのアイロンでも代用可能。熱を加えることで寝ていた「撥水基」が起き上がり、再度撥水加工の性能を取り戻す可能性が高まります。「熱を加えたらダメージを受けてしまうのでは」と不安を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、実はこの作業によって、むしろ性能を復活させてくれるんです。

ゴアテックスを使ったウェアを手に入れたら、ぜひこのメンテナンス方法を実践して長く愛用してください。

※今回ご紹介したお手入れ方法は、「ザ・ノース・フェイス」のゴアテックスアイテムでの推奨方法となります。また、お手入れ方法は、製品によって異なる場合がございますので、製品に付いている取扱表示や製造メーカーの指示を必ず確認し、必ずそちらの内容に従ってください。

text:Tetsu Takasuka

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