主人公のハルさんは、夫のマサキさんと双子の娘・ノノとネネとともに義実家で暮らしています。しかしその家には、毎日夫の幼馴染・ヨリコさんが出入りしているのです。ヨリコさんは、成人しても実家の子ども部屋で過ごす「子ども部屋おばさん」。ハルさんは、自由気ままなヨリコさんや義母に気を遣いながら生活しています。そんな中、マサキさんの浮気が発覚。しかも相手は、親友でママ友のリンちゃんでした。そしてヨリコさんは「マサキさん一家を壊すため」という目的で、不倫の手助けをしていたのです。なぜそんなことをしていたのか……。それは、ヨリコさんの父・トウゴさんに恋心を抱く義母が、ヨリコさんの母親を精神的に追い詰めて死に追いやったから。関係者を集めてパーティーを開催したヨリコさんは、義母の問題行動やマサキさんの不倫を追及していき……。
夫と義母はヨリコさんによって成敗されましたが、ハルさんは納得できません。ヨリコさんに対し、「あなたの仕返しに私や子どもが巻き込まれた」と訴えます。そして、ヨリコさんの彼氏・ナオトさんと連絡をとったハルさん。ナオトさんもパーティーにやってきて……。
亡き母から預かったという手紙の内容は?
ヨリコさんの母親から、一通の手紙を預かっていたナオトさん。「今のお前に必要なもの」とヨリコさんへ差し出します。
そこに書かれていたのは、子どもの幸せを心から願う母の思い。ヨリコさんをどす黒い感情にとらわれないないよう、ウソをついたことへの謝罪がつづられていたのでした。
ヨリコさんの母親が無理をしてでも気丈に振る舞っていたのは、ヨリコさんに負の感情を芽生えさせないためだったようです。心の中には悲しみや憎しみが渦巻いていたのかもしれませんが、それを亡くなるまで隠し通した母親の行動に深い愛情を感じます。この手紙をきっかけに、ヨリコさんには新たな人生を歩んでほしいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター キナコモチかあさん
ベビーカレンダー編集部