四季折々に、各地で美しく花々が咲き誇る日本。今回は、『るるぶ&more.』の記事のなかから、日本全国のおすすめの花畑スポットをまとめてご紹介します。春の桜や菜の花、ネモフィラ、夏のラベンダーやヒマワリ、秋のコスモスなど、季節の移ろいとともに色鮮やかな花々が一面を覆い尽くす花畑。美しさに心奪われる絶景に出合いに行ってみませんか?
【北海道・東北】おすすめの絶景お花畑スポット
Spot.1【4月下旬~5月上旬】まるで星形の桜の花束!/五稜郭公園(北海道/函館市)
西洋式城塞跡「五稜郭公園(ごりょうかくこうえん)」は、桜の名所としても有名。春には約1500本の桜がお堀や城内を彩ります。五稜郭タワーから見下ろした並木は、まるで星形の大輪のよう!おすすめの時期は4月下旬~5月上旬。春に訪れたい桜色の絶景スポットです。
Spot.2【7月上〜中旬】一面を埋め尽くすラベンダーの王道絶景!/ファーム富田(北海道/中富良野町)
大地を紫一色に染める富良野のラベンダー畑は、北海道の初夏を代表する風景。富良野のラベンダーを全国に広めるきっかけとなったのが、「ファーム富田(ふぁーむとみた)」のなかでも最も歴史がある畑「トラディショナルラベンダー畑」です。見ごろは7月上~中旬。畑の上まで上れば、ラベンダーの向こうに田園風景と十勝岳連峰が一望できますよ。
Spot.3【6〜10月初旬】丘の上まで広がるダイナミックな花の波!/ぜるぶの丘(北海道/美瑛町)
北海道の道央エリアに位置する美瑛町は、大スケールの丘陵地帯に花畑や作物の畑が広がる、北海道を代表するビューエリアです。そんな美瑛町にある「ぜるぶの丘(ぜるぶのおか)」は、国道237号沿いの人気の観光農園。敷地は約6万㎡と広大で、季節ごとにラベンダーやひまわりなど、年間約30種類の花が咲き誇ります。一番のみどころは、色とりどりの花々が丘陵を同心円状に彩る花畑。季節の花々でカラフルに彩られた景色はまさに絶景です!
Spot.4【4月下旬〜10月中旬】花々に癒される!北海道を代表するガーデン/上野ファーム(北海道/旭川市)
北海道ガーデンのパイオニア的存で、英国の庭づくりを参考にしながら北国の植物を取り入れた自然庭園が「上野ファーム(うえのふぁーむ)」です。北国の生命力あふれる花や植物が作り出す魅力的な風景は、写真映えするスポットも多く、見ごたえ十分。納屋を改装したカフェなど、アットホームな雰囲気も魅力のひとつです。
Spot.5【7月下旬~8月中旬】圧巻のスケール!夏の絶景ひまわり畑/北竜町ひまわりの里(北海道/北竜町)
のどかな田園風景に囲まれたヒマワリ畑は、約23万㎡と東京ドーム5個分に匹敵する広さ。その畑を埋め尽くすように、およそ200万本ものヒマワリが咲き誇ります。見渡す限りの黄金色の花畑に圧倒されること間違いなし!7月下旬~8月中旬に見ごろを迎える絶景です。
Spot.6【4月下旬〜10月上旬】六花亭の包装紙に描かれた“十勝六花”に出合える/六花の森(北海道/中札内村)
北海道を代表する菓子メーカー「六花亭」が運営する庭園。「六花亭」の包装紙に描かれたオオバナノエンレイソウやハマナシなど、十勝を代表する「十勝六花」をはじめ、北海道の山野の花が咲き誇り、絵の世界を具現化しています。園内には7棟の美術館棟が点在し、ショップも併設しています。
Spot.7【5月下旬~10月中旬】東北屈指のバラ園!/花巻温泉バラ園(岩手県/花巻市)
「花巻温泉バラ園(はなまきおんせんばらえん)」は、花巻温泉の敷地内にあり、かつて宮沢賢治により造られた南斜花壇の跡地に、昭和35年(1960)に開園した東北屈指のバラ園。450種、6000株のバラが5月下旬より10月中旬まで3シーズン鮮やかに咲き続けます。
花巻温泉で品種改良され登録された「ホット花巻」など全8種類のオリジナル品種をはじめ、イングリッシュローズやオールドローズなどさまざまな品種を見ることができるほか、園内には宮沢賢治が設計した日時計花壇や、まるで映画のワンシーンのような撮影ができる「バラの泉」などもあり、四季折々の草花が花を咲かせています。冬季は、クリスマスローズの展示販売なども楽しめますよ。
Spot.8【4月中旬〜11月下旬】フォトジェニックなスポットで記念撮影!/やくらいガーデン(宮城県/加美町)
仙台の中心部からは高速を使って車で1時間ちょっと、薬來山(やくらいさん)の麓にある「やくらいガーデン(やくらいがーでん)」は、15万㎡もの広大な敷地に、400種を超える季節の花々が咲き誇る自然豊かなスポット。
花畑として美しいのはもちろん、SNSを中心に注目を集めているのが、花のじゅうたんのなかに置かれた‟ピンクの扉”。春は菜の花畑、秋はケイトウやサルビアなどカラフルな花畑をバックに、フォトジェニックな写真が撮れるとあって人気なんです♪
そのほか、4月中旬から11月下旬の営業期間中は、ビオラや菜の花、バラ、ひまわりなど、その季節ごとに咲く花々が彩る絶景が楽しめます。園内にはひと休みできるカフェやショップもあり、イースターやハロウィンなど季節ごとに定期的にイベントも開催されていますよ。
Spot.9【3月下旬~4月中旬】花と背景のコントラストが見事!“福島の桃源郷”/花見山公園(福島県/福島市)
1年を通してたくさんの種類の花々が咲き誇り、周辺に広がる里山の原風景とのコラボレーションが美しい「花見山公園(はなみやまこうえん)」。“福島の桃源郷”と称された福島屈指の花の名所です。
公園内は3つの見学コースが整備されていて、30分・45分・60分コースがあります。オススメは山頂からの展望や桜のトンネルも楽しめる1周60分のコース。道の途中には東屋やベンチがあり、疲れたらひと休みもできます。そして展望場のある山頂へとたどりつくと、そこに広がるのは疲れも吹き飛ぶほどの大パノラマ!標高180mからの眺めは、遠くに福島市街や吾妻連峰の山並みを望み、ふもとには田園が広がります。
花と背景のコントラストが見事で、“福島の桃源郷”という言葉がまさにぴったり。時期によって山の花々も、ふもとの街も姿を変え、移りゆく四季を感じられるのもまた趣があってステキですね。
【関東】おすすめの絶景お花畑スポット
Spot.1【9月中旬~10月上旬】移りゆく絶景!奇跡の「グラデーションコキア」/国営ひたち海浜公園(茨城県/ひたちなか市)
夏の太陽をたくさん浴びて、モコモコとふっくらしたフォルムに成長する「国営ひたち海浜公園(こくえいひたちかいひんこうえん)」のみはらしの丘に広がるコキア。9月中旬には、少しずつ黄色みを帯び始めた“くすみグリーン”のコキアが丘一面を埋め尽くし、青空との絶妙なコントラストが爽やかな早秋の絶景に。秋に向けて気温が下がってくると、先端からだんだんと赤く紅葉し始めます。
おすすめは、10月上旬に見られる「グラデーションコキア」。緑色から徐々に赤く染まっていく様子は、まるで衣装替えをしているようで、毎日違う絶景が楽しめます。
Spot.2【6月下旬~7月中旬】鮮やかな黄色い花が一面に広がる高原/日光市霧降高原キスゲ平園地(栃木県/日光市)
ニッコウキスゲは、6月下旬から7月中旬という短い間だけ楽しめる黄色い花。霧降高原では、小丸山の麓から山頂にかけて、このニッコウキスゲの群生を見ることができます。一面を彩る鮮やかな黄色は可憐で爽やか。
麓のレストハウスから山頂の展望台までは、散策路のほかに、1445段の天空回廊(階段)が延びているので、この回廊を進みながら花の絶景を観賞するのがおすすめです。
Spot.3【3月~11月】バリエーション豊かな7つの庭に癒やされる♪/中之条ガーデンズ(群馬県/中之条町)
趣向が異なる7つの庭とファームエリアで構成される「中之条ガーデンズ(なかのじょうがーでんず)」。数百種類の草花が彩る園内は歩いているだけで癒やされます。園内産のドライフラワーを販売する「中之条ガーデンズショップ」があるほか、「美野原食堂」では群馬名物のおっきりこみ(野菜やきのこなどを煮込んだ麺料理)が味わえますよ。
■中之条ガーデンズ(なかのじょうがーでんず)
住所:群馬県吾妻郡中之条町折田2411
TEL:0279-75-7111
営業時間:9~17時(最終入園16時30分)、12~2月は~16時(最終入園15時30分)
定休日:木曜、祝日の翌日
料金:300~1500円(季節により変動)
Spot.4【4月中旬~5月上旬】芝桜の絨毯!ピンクのグラデーションが織りなす絶景/羊山公園(埼玉県/秩父市)
秩父市街地を一望する丘陵にある「羊山公園(ひつじやまこうえん)」は、人気のお花見スポット。ただし、桜は桜でも、ここで見られるのは芝桜です。濃淡入り交じったピンクや白、紫の小花が丘一面を彩り、まるでピンクの絨毯のよう。秩父のシンボルである武甲山とのコントラストも見事です。
毎年見ごろの4月中旬~5月上旬には「芝桜まつり」が開催され、売店やイベントでさらに賑やかに。テンションUP間違いなしのピンクの世界が広がります。
Spot.5【7~8月】夕日に映える1万5000本のひまわり/佐倉ふるさと広場(千葉県/佐倉市)
「佐倉ふるさと広場(さくらふるさとひろば)」で、7月頃に開催される「風車のひまわりガーデン」は、約1万5000本のひまわりが咲き誇るフォトジェニックな季節イベントです。
畑の中に入って撮影OKなので、広場のシンボル“オランダ風車”を背景に、こんな素敵な写真も撮影可能。朝、昼、夕方と、時間によってその表情を変えるひまわりが、美しい景色を作り出します。イベント期間中は、摘み取り区画においてひまわりの摘み取りが可能です。
四季折々の花が咲くオランダ庭園は、春になると色とりどりのチューリップが咲き誇り、毎年4月には「佐倉チューリップフェスタ」を開催。10月には「佐倉コスモスフェスタ」も開催されますよ。
Spot.6【4月上旬~5月中旬】20万本のネモフィラが作る青い花じゅうたん/国営昭和記念公園(東京/立川市)
西立川駅徒歩2分、立川駅からも徒歩15分ほどの場所にある「国営昭和記念公園(こくえいしょうわきねんこうえん)」。180haにもおよぶ広大な園内は森・広場・水・展示施設・みどりの文化ゾーンの5エリアに分かれ、施設や遊具が設置されています。
ネモフィラの花期は、4月上旬~5月中旬。約20万本のネモフィラが「みんなの原っぱ西花畑」で花のじゅうたんを広げる頃、園内中央部の渓流広場では約22万本のチューリップも見ごろを迎えます。
Spot.7【5月ごろ】夢幻の世界へと誘う圧巻のローズトンネル/横浜イングリッシュガーデン(神奈川県/横浜市)
「横浜イングリッシュガーデン(よこはまいんぐりっしゅがーでん)」は、約2200品種ものバラを中心に、横浜の気候風土に合ったさまざまな草花や樹木を散りばめた美しいガーデン。園内には約2200品種、2800株以上のバラが植えられていて、春から秋まで楽しむことができます。なかでも、5月ごろに見ごろを迎えるローズトンネルは圧巻!まるで夢の世界へ迷い込んだかのような美しい光景と気品ある香りに、思わずうっとり……。
ガーデンは、白バラが主役の「ローズ&ペレニアルガーデン」、明るくポップな印象の「ローズ&ハーブガーデン」など、大きく5つのコーナーで構成。バラの開花期限定オープンのエリアもあります。ひと口にバラといっても表情や色合いはさまざまなので、お気に入りのバラを見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。
【中部】おすすめの絶景お花畑スポット
Spot.1【8月中~下旬】ひまわり×富士山の絶景撮影スポット/山中湖 花の都公園(山梨県/山中湖)
30万㎡という広大な花畑越しに富士の姿を見ることができる絶景スポット。雄大な富士山をバックに、鮮やかな黄色のひまわりが咲き誇る風景は圧巻です。
ひまわり以外にも、春はチューリップ、初夏はネモフィラやかすみ草、ポピー、夏はジニア、秋はコスモスというように、季節ごとにいろいろな花と富士山がコラボレーションした景色を見ることができます。雄大な滝や温室、溶岩樹型地下観察体験ゾーンなどのみどころも満載なので、園内をぐるりと歩いてみましょう。
Spot.2【7~9月】色とりどりの花々が咲き乱れる高原リゾート/富士見高原花の里(長野県/富士見町)
八ケ岳の裾野1250mに位置する高原リゾート内のゲレンデや白樺の森にある「富士見高原花の里(ふじみこうげんはなのさと)」。7~9月にかけてヘメロカリスやアジサイ、モナルダ、ヘリアンサスなどの色とりどりの花々が楽しめます。
Spot.3【9月中旬~10月中旬】空中散歩をしながら眺める美しいコスモス・ダリア/黒姫グリーンガーデン
黒姫山の東側山麓に広がる黒姫高原にある「黒姫高原スノーパーク」。そのスキーゲレンデを利用して開園する「黒姫グリーンガーデン(くろひめぐりーんがーでん)」は、アクティビティや季節の味覚などが楽しめるフラワーパークです。9月中旬~10月中旬には約50種類、ひと目100万本といわれるコスモスが満開に!パノラマリフトや展望台から眺める景観は実に壮観です。
カフェや売店の営業、ストライダーエンジョイパークや黒姫の森プレイランドなども開設されるので、時間をたっぷり取って訪れてくださいね。
※開催時間・料金などは2024年の情報です。最新情報はホームページなどでご確認ください。
Spot.4【5月中旬~6月上旬】季節の花々が咲き乱れる、海を望む庭/LAND ART PARK「ACAO FOREST」(静岡県/熱海市)
季節の花々とハーブが咲くお庭 LAND ART PARK「ACAO FOREST」(らんど あーと ぱーく あかお ふぉれすと)。ベストシーズンは5月中旬~6月上旬で、約600種4000株もの色とりどりのバラが園内を美しく彩ります。
そのほか、園内の散策はもちろん、体験工房「HERB WORKSHOP」でのハーブ石鹸の手作り体験、喫茶やレストラン、ショップも楽しめますよ。
Spot.5【年間】1年中花盛り!/はままつフラワーパーク
自然の地形を生かした30万㎡の園内に約3000種類もの植物が植えられ、四季折々に世界の花が咲き誇る植物園。「日本の春は浜名湖から」をキャッチコピーに開催される「浜名湖花フェスタ」のメイン会場にもなっています。
特に約1300本の桜と色とりどりの50万球のチューリップが咲き競う春の風景と、藤棚の美しさは世界でも有数で、夢のような絶景です。年間を通して温暖な気候の浜松だから叶う圧巻の花景色は、1年中いつ訪れても楽しい!
【近畿】おすすめの絶景お花畑スポット
Spot.1【年間】思わずうっとり、ダイナミックなベゴニアガーデン!/なばなの里(三重県/桑名市)
三重県桑名市のナガシマリゾート内にある、春夏秋冬さまざまな花に囲まれた時間を過ごせる植物園「なばなの里(なばなのさと)」。
最大のみどころは、国内最大級のベゴニアガーデン。約9000㎡の温室内には、ベゴニアをはじめ、世界中から集めた数百種の花々が常時、一万株以上を栽培されているので、一年中鮮やかな写真を撮ることできるのがポイントです。圧倒的な迫力で咲き誇るベゴニアは、思わず目を奪われること間違いなし!どこで写真を撮ってもSNS映え確実です。
Spot.2【1月下旬〜2月上旬】早咲きの菜の花が春の訪れを予感させる/第1なぎさ公園(滋賀県/守山市)
春の到来を前に、カンザキハナナという早咲きの菜の花約1万2000本が開花します。雪の残る比良山系と黄色い菜の花畑のコントラストが美しく、心奪われます。夏にはヒマワリが一面に咲き誇り、また違う景色を楽しむことができます。
Spot.3【6月中〜下旬】谷間に広がる10万本のアジサイ園/舞鶴自然文化園(京都府/舞鶴市)
アジサイ園には約100種10万本が咲き誇り、関西有数のアジサイの名所として知られています。広大な園内の谷間を埋め尽くす鮮やかな青色のアジサイの花園は、まるで海のよう!
春にはツバキ、初夏にはアジサイ、そして秋には紅葉と四季折々の景色が楽しめます。広々とした芝生広場もあり、自然とのふれあいや自然観察にも最適ですよ。
※TELは、有料期間中のみの受付となります。
Spot.4【年間】大パノラマで海と花畑のコラボを楽しむ/兵庫県立公園 あわじ花さじき(兵庫県/淡路市)
花の島・淡路を代表する名所「兵庫県立公園 あわじ花さじき(ひょうごけんりつこうえん あわじはなさじき)」。明石海峡・大阪湾を望む丘陵地に、一年を通して季節の花が咲き誇ります。
「あわじ花さじき」は“花を楽しむ極上の桟敷席”というのが名前の由来。畑が広がる広い園内では、1~4月は菜の花、4月下旬~5月はポピー、7~8月中旬はクレオメ、8~10月はサルビア、10月中旬~11月中旬はコスモス、11月中旬~2月はストックなどが見ごろになり、その名の通り極上の花絶景に出合えます。
Spot.5【年間】オーシャンビュー×美建築×花畑の共演にうっとり/淡路夢舞台(兵庫県/淡路市)
温室やホテル、レストランなどを併設する複合施設「淡路夢舞台(あわじゆめぶたい)」。傾斜地に階段状に造られた百段苑は、日本屈指の建築家・安藤忠雄氏によるもの。2~6月はデイジー、3~6月はマーガレット、5~8月はマリーゴールド、6~8月はオトメギク、7~9月はヒマワリ、9~11月はコスモス、ダリア、12~5月はキンセンカが見ごろになります。
百段苑から望む大阪湾の絶景や、海回廊・山回廊など多彩な庭園にも注目です。
Spot.6【4月上〜下旬】山々を染める関西随一の桜の絶景/吉野山(奈良県/吉野町)
金峯山寺を中心とする修験道の根本道場であり、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録されている「吉野山(よしのやま)」。源義経が一時身を寄せた地、後醍醐天皇が開いた南朝の旧跡でもあり、古来多くの桜が献木され、シロヤマザクラを中心に約3万本の桜が密集しています。開花期は山全体が桜色に染まり、“一目に千本見える”ほどの豪華さという意味で「一目千本」とも称されているほど。桜の開花時期に合わせて夜はライトアップも開催しています。
Spot.7【7月中旬〜8月上旬】古代の宮跡を清楚なハナハスが美しく彩る/藤原宮跡(奈良県/橿原市)
「藤原宮跡(ふじわらきゅうせき)」は日本初の都・藤原京の中心部の遺跡です。最近の調査研究では、藤原京は平城京や平安京を上回る規模だったともいわれ、その中心である藤原宮には、内裏(だいり)、国家儀式の場である大極殿(だいごくでん)などがありました。
一帯は野原の状態で保存されていて、夏には約3000㎡の敷地に11種類のハナハスが咲き誇ります。春には約140万本の菜の花が、秋には約200万本のコスモスが咲き乱れ、季節を通して目を楽しませてくれます。
※TEL:0744-21-1114は、平日8時30分〜17時15分の受付となります。
【中国・四国】おすすめの絶景お花畑スポット
Spot.1【年間】日本最大級のフラワーパーク!/とっとり花回廊(鳥取県/南部町)
南部町、伯耆町の2町にまたがり、大山を望む絶好のロケーションにある、日本最大級のフラワーパーク「とっとり花回廊(とっとりはなかいろう)」。高さ21m、直径50mのガラス張り温室を中心に、エントランスの西館、熱帯・亜熱帯の植物が生い茂る南館、ゆりを展示する東館、展示スペースや展望休憩所が入った北館の4館があり、すべてを1周1kmの屋根付展望回廊が結んでいます。周囲には、季節ごとの植物を植栽した色とりどりの花壇が広がり、数々の美しい風景に出合えますよ。
Spot.2【年間】一年中満開の花でいっぱい!/しまね花の郷(島根県/出雲市)
ゆっくりとくつろげる芝生広場、年中満開の花でいっぱいのガラス室、さまざまな種類の草花が楽しめる花壇広場のほかに、ハーブ園や水辺、子ども広場などがあり、家族連れで楽しめる「しまね花の郷(しまねはなのさと)」。季節に応じたイベントや展示会も開催しています。
Spot.3【4〜11月】畑一面に花で描かれる「大スケールの花絵」が圧巻!/花の駅せら(広島県/世羅町)
「花の駅せら(はなのえきせら)」は、年間を通して季節の花で楽しめる観光農園。まるで絵本の世界に入ったようなカラフルなお花畑と、たくさんのフォトスポットに心躍ること間違いなし。
さらに春と秋に期間限定で行われる「早朝開園」は、雲海とお花畑を同時に鑑賞できる唯一無二の景色が大人気。そのほか珍しい切花・球根の販売や、名物「フラワーソフト」も見逃せませんよ。
Spot.4【10月上旬〜中旬】満開のコスモスに秋を感じる/国営備北丘陵公園
広島県にある「国営備北丘陵公園(こくえいびほくきゅうりょうこうえん)」では、毎年咲き誇るコスモスを楽しむためのイベント「備北コスモスピクニック」が開催されます。
1番の目玉はもちろんコスモス畑。約210万本の一面に広がるコスモスは圧巻です。澄んだ秋の青空と、ピンク色や白色で埋めつくされるコスモス畑は写真映えするスポット。かわいいコスモスに囲まれて気分が上がること間違いなしですよ!
Spot.5【2月中旬〜3月中旬】地面を赤く彩る“落ち椿”/萩・椿まつり(山口県/萩市)
笠山虎ヶ崎にある椿群生林では、約10haの敷地に自生する約60種、2万5000本のヤブツバキが可憐な花を咲かせ、訪れる人を魅了します。また、見ごろに合わせて「萩・椿まつり(はぎ つばきまつり)」を開催。イベント期間中の土・日曜、祝日は、椿見どころ案内人による椿群生林内の無料ガイドや、萩椿小町によるおもてなし、椿の苗木販売、クイズラリーなども実施しています。
Spot.6【5月上旬〜12月末】四国最大規模のバラ公園/今治市よしうみバラ公園(愛媛県/今治市)
「今治市よしうみバラ公園(いまばりしよしうみばらこうえん)」は、世界各国のバラ400種、3500株を集める四国最大規模のバラ公園。5月上旬から12月末まで、園内は色鮮やかな花に包まれます。最盛期の5月中旬にはバラ祭りも開催され、多くの観光客で賑わいます。
Spot.7【4月下旬~10月上旬】モネの精神を受け継ぐフラワーガーデン/北川村「モネの庭」マルモッタン(高知県/北川村)
モネの精神を受け継ぐフラワーガーデン、北川村「モネの庭」マルモッタン。「北川村の自然を生かしたフラワーガーデンを作りたい」との思いから、ジヴェルニー「モネの庭」の門を叩いたそう。認定はとても厳しく、開園までに大変な苦労があったそうです。
山あいの起伏を生かした約3haの園内には「花の庭」「水の庭」「ボルディゲラの庭」と3つの庭があり、花の色や配置など、全て計算され植栽されているそう。なかでも水の庭にある「睡蓮の咲く池」は、特別な場所。4月下旬~10月上旬頃には、花の咲く位置まで絵画を忠実に再現した、モネが描いた睡蓮を見ることができます。また、モネが咲かせたいと願った青い睡蓮は6月下旬から10月下旬まで開花し、美しい風景が堪能できますよ。
【九州】おすすめの絶景お花畑スポット
Spot.1【4月上~下旬】視界いっぱいに広がる青いじゅうたんに感動!/国営海の中道海浜公園(福岡県/福岡市)
一年を通して季節の花々が咲き乱れる「国営海の中道海浜公園(こくえいうみのなかみちかいひんこうえん)」。約350万㎡の広大な敷地では、春の桜に始まり、チューリップ、ネモフィラ、バラ、コスモス、コキアと四季折々の草花が咲き誇ります。なかでも、約100万本が一面に咲き乱れるネモフィラは、4月上~下旬が見ごろ。視界いっぱいに広がる青いじゅうたんに、感動すること間違いなしです!
そのほか、海を眺めながらバーベキューを楽しめたり、リスザルやカピバラとふれあえる動物の森、巨大トランポリン「くじらぐも“ふわんポリン”」などが点在。夏は西日本最大級のサンシャインプールが人気ですよ。
Spot.2【2月上旬〜4月上旬】100万本に彩られるチューリップ祭!/ハウステンボス(長崎県/佐世保市)
長崎県の「ハウステンボス」で、 2月上旬~4月上旬に開催される「100万本のチューリップ祭」。あたり一面にチューリップが咲く「フラワーロード」、チューリップのオリジナル品種「ハウステンボス」が咲く「花の広場」、夜にはチューリップがライトアップされた「ナイトチューリップ」など、この時期ならではのイベントが楽しめます。
特に「フラワーロード」では、風車の前にチューリップが咲き誇る絶景が広がりかわいらしい「フォトスポット」も。イベントが盛りだくさんの「憧れの異世界。」ハウステンボスで、とっておきの春を迎えてみませんか。
※「100万本のチューリップ祭」2025年2月7日(金)〜4月6日(日)開催
Spot.3【3月下旬~4月上旬】約3000本の桜の名所/安岐ダムいこいの広場(大分県/国東市)
「安岐ダムいこいの広場(あきだむいこいのひろば)」は、大分県内でも有数の桜の名所。春先には、安岐ダム周辺に植えられた約3000本の桜を目当てに、近隣から家族連れやグループなど、多くの花見客で賑わいます。桜の開花に合わせて行われるライトアップもみどころですよ。
Spot.4【年間】季節ごとのお花のイベントが盛りだくさん!/フローランテ宮崎(宮崎県/宮崎市)
四季折々の花と緑を楽しめる「フローランテ宮崎(ふろーらんてみやざき)」は、一年中緑の芝生広場や、テーマ別に植栽されたガーデニングの見本園、ガーデニング体験(要問合せ)など、花と緑に囲まれてゆっくりと過ごせる公園です。
春は、花の祭典「春のフローラル祭」、夏はランタン(中国提灯)がやさしく灯る夜間イベント「みやざきグルメとランタンナイト」、秋はサルビアやコスモス、マリーゴールドなどを中心とした「秋のフローラル祭」、宮崎の冬の風物詩である夜間イベント、イルミネーション、フラワーガーデンなど、四季を通して多くのイベントを開催しています。
Spot.5【12月中旬】青々と深い湖と山と花々の競演!/池田湖(鹿児島県/指宿市)
周囲15km、最大水深233mの九州最大のカルデラ湖。湖畔には菜の花やハナビシソウなどの四季折々の花々が咲き誇ります。12月中旬からは約13万5000本もの「日本一早い菜の花畑」も鑑賞できる花の名所としても知られます。
季節の花々と青い湖、湖越しにそびえる開聞岳のコラボレーションは、このスポットならではの贅沢な景観です!
Spot.6【年間】1年を通して花を楽しめる無農薬フラワーガーデン/ダマスクの風
高隅山の麓にある「ダマスクの風(だますくのかぜ)」。国内では数少ない無農薬のフラワーガーデンとして地元の方はもちろん、観光客も訪れる人気のスポットです。春はチューリップやポピー、ネモフィラ、ダマスクローズが咲き誇り、夏にはダリアや香りのよいハーブ、秋はミューレンベルギアやコスモスなど、年間を通してさまざまな植物が楽しませてくれます。
6〜10月には「幸せを運ぶ」と言われる青い蜂「ブルービー」が飛来し、園内にいる5匹の保護猫たちもかわいい姿を見せてくれます。多種多様な花に包まれながら極上のヒーリングタイムを過ごしてみてはいかが?
■ダマスクの風(だますくのかぜ)
住所:鹿児島県鹿屋市小薄町4994-2
営業時間:9〜17時(カフェは10〜16時LO)
定休日:不定
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。