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「あんたの旦那と結婚する♡大豪邸は私のモノ♡」と幼馴染。「私の家だけどね?」真実を知った幼馴染が青ざめたワケ

  • 2025.3.17

資産家の一人息子である夫と離婚して1カ月。離婚理由は夫の浮気でした。ようやく生活が落ち着いてきたそんなとき、幼なじみが「結婚したの~!」と連絡をしてきたのです。

「実はあんたが離婚した翌日に結婚したの」「でもさすがに、離婚直後の幼なじみに報告するのはよくないなって思って……」と幼なじみ。

「気を遣わせてしまってごめんね」「本当におめでとう!」と心からの祝福を口にして、「それで、お相手の人はどんな人なの?」「彼氏がいるなんて聞いていなかったから、本当に驚いたわ!」と言った私。

すると、幼なじみは「えへへ!実は2年前から付き合ってたんだよね」「でも、彼の立場上、大っぴらには交際発表できなくて……」と言い出して……?

幼なじみが結婚した男性

「も、もしかして……芸能人とか!?」と一気に沸き立った私に、「違う違う!」と幼なじみ。

「実は、彼と付き合い始めたとき、彼は既婚者だったの!だから堂々とデートとかできなかったんだよね」「でも、遊びとかじゃなくて、私たち真剣に付き合ってたの!」「だから彼も、私のために離婚してくれたし、こうやって結婚できたんだから」

そう言われて、私はテンションがた落ち。「ごめん、さっきの発言は撤回させて、いくら幼なじみでもあなたの結婚はお祝いできないわ」「私の離婚理由知ってるよね?私は旦那に浮気されて離婚したの」「どうしても奥さんの立場で考えちゃうし、人を裏切って傷つけての結婚なんてお祝いできないわ」と正直に話しました。

すると、彼女は「でも私は前の奥さんの分も彼を幸せにするつもりだよ!」「だから、あんたの分も絶対に彼を幸せにする!」「私と彼は運命の赤い糸で結ばれた2人なの!なのにどうしてお祝いしてくれないの?」と言ったのです!

私は頭が真っ白。どうして、幼なじみが私の分まで、結婚相手を幸せに……?

「私の結婚相手は、あんたの旦那さんだった彼なのよ♡」

私の結婚式で、元夫と出会った幼なじみ。彼女はタキシード姿の元夫に一目惚れしたそう。そこから2人は隠れて付き合い始めたとのことでした。

「幼なじみとして、元妻として、しっかりと私たちの幸せな姿を見てもらいたいの」「だから結婚式にも招待するからね!絶対に来てよね!」と言われ、私は頭を抱えました。

幼なじみが欲しがった大豪邸の持ち主

1週間後――。

「ねぇ、送った写真見てくれた?こーんな大きなダイヤモンドのついた結婚指輪、買ってもらっちゃった!」「しかもこの指輪のお値段、あんたに贈った指輪の3倍もするんだって!」と幼なじみから連絡がありました。

「あ、それと、このあいだ送ったウエディングドレスの写真も全部見てくれた?」「あの3着のなかから1着に絞れてないんだけど……これも彼が『気になるなら全部買っちゃいなよ』って全部買ってくれたのぉ~!」「もう、本当に彼ったら私に尽くしすぎだよねぇ」

そのあとも延々と続く自慢話に私はため息をつきました。

「よく元夫にそんなお金が残っていたわね……慰謝料と財産分与でかなりの金額を請求したのに」と言うと、「元妻ならわかってるでしょ?」「彼は資産家の一人息子で、会社役員までしてるのよ!」「貯金がなくなっても毎月の給料で数百万は入ってくるし、足りないならご両親のブラックカードで買えばいいだけだもの!」と幼なじみ。

「もう、毎日が本当に幸せ~♡」「しかも今日からはあの豪邸で私も暮らせるし!」と、さらに自慢話を続けようとした幼なじみに、思わず私は「あの豪邸って……?」と聞き返しました。

「あんたと彼が住んでいた家よ!初めてあの家にお邪魔したときからずっと欲しかったのよね~」「あんたが買ったものは全部捨てて、イチから私好みの物で揃えるんだ♡」と幼なじみ。

「彼はもう私の旦那様で、彼の大豪邸で一緒に暮らすの♡」

「元嫁のあんたは惨めにボロアパートで一人暮らしでもしていなさい」

「私の家だけど?」

「え?」


「テキトーなこと言わないでよ!」「あの豪邸があんたのものなわけないじゃない!」と幼なじみ。しかし、この豪邸は私のものになっていたのです。

「この豪邸は元から彼のご両親が所有する物件で、ご両親のご厚意に甘えて夫婦で住んでいただけ」「離婚したときに、彼のご両親が『馬鹿息子が迷惑をかけたお詫びに』って言って、私にくれたの」「だから、この豪邸は今は私の名義!私が所有する私の持ち家なんだからね!」

「きぃぃぃぃぃ!」と悔しがる幼なじみ。しかし、すぐさま「私はあんたよりかわいくて愛嬌もあるし……結婚報告に行ったときも文句のひとつも言わずに『おめでとう』って言ってくれたもの!」「きっと私たちにはもっとゴージャスで素敵な家を用意してくれているのよ!」「あんたにその豪邸をあげたのはただのお古の家だからに決まってるわ!」と言い出したのです。

まさかそんな考えに至るなんて……。私が呆気に取られていると、「こうなったら彼を連れて今からご実家に行ってこないとね!新居豪邸の鍵を受け取って来なくっちゃ!」と幼なじみ。

「ちょ、ちょっと、待って、本気で言ってるの!?」と思わず止めましたが、すでに彼女は行ってしまったようでした。

両親にも見捨てられた浮気男と略奪女の末路

2時間後――。

「どういうこと?いったい何がどうなってるの?」「私、お義母さんに水をかけられたんだけど!」「『家を要求するなんて、なんて厚かましい女なの!』『とっとと出て行け』って怒鳴られて、追い出されたの!」

再び幼なじみから電話がかかってきました。しかし、幼なじみは混乱している様子。本気で元義両親から家をもらえると思っていたようです。

「これで、彼のご両親があなたたちの結婚をどう思っているのかよくわかったでしょ?」と言うと、「こんなの納得できないわ!」と幼なじみ。

「彼の今の妻は私なのに!なんであんただけが豪邸をもらえて、私はもらえないのよ!」「もういい!ご両親の力なんて借りなくったって、彼に頼めば豪邸買ってくれるもん!」

それから1時間後――。

今度は元夫から電話がかかってきました。

「頼む!どうかその家を俺に返してくれ!」「じゃないと、俺たちはこのまま路頭に迷うことになるんだ!」と元夫。

状況がよくわかりませんが、元夫は資産家の一人息子で、会社の役員。私に一括で慰謝料などを支払った直後でも、幼なじみに貢げたくらいにお金はあるはずです。家がないなら建てればいいでしょう。

「仕事も金もないのに、どうやって家を建てるっていうんだよ!?」「会社もクビになったし、両親からも見捨てられた!」「今の俺には家どころか、まともに生活する金すらないんだよ!」

さすがの元義両親も今回のことで心底呆れたらしく、「今後しばらくお前たちとの付き合いは一切無くす」「ブラックカードは没収だし、援助は一切期待するな」と言ったそう。

そして、元義両親との付き合いのおかげで役員として登用されていた会社からは、「ご両親に縁を切られた君はもう必要ない」と解雇されたそうなのです。義両親の付き合いであぐらをかき、真面目に働いている様子はなかったので、元々、会社は元夫のことを問題視していたのでしょう。

「だから頼むよ、家だけでも俺に返してくれないか?」と頼み込んできましたが、この豪邸はもともと元義両親のもの。返すもなにも、一度も元夫のものになったことはないのです。

「そ、そんなこと言わないでくれよ」「俺たち、一緒にそこで暮らしていただろ」「なら名義は俺のじゃなくても俺の家とかわりはないじゃないか」と元夫。その言葉を聞いて、私のなかにふつふつと怒りが沸き上がってきました。

たしかに、元夫とは2年間、この家で過ごしました。しかしその間ずっと、元夫は私のことを裏切っていたのです。私とはうわべだけの夫婦生活を続けているだけで、頭のなかは幼なじみのことばかり。それなのに「一緒に暮らしていただろ」だなんて……よく言えたものです。

「人の人生をめちゃくちゃにした人のことなんて知るもんか」「私の家にも、私にも一生近づかないでちょうだい」「もしちょっかいかけてきたら、すぐにご両親に報告するからね!」

「そんな……!」「頼む、お願いだ!」となおもすがってきた元夫を無視して、私は鼻息荒く通話終了ボタンを押しました。

その後――。

元夫は友人のツテで、なんとか再就職には成功したようですが、年収は大幅ダウン。元夫も幼なじみも散財をやめられず、借金は膨らむ一方だそうです。そのことを教えてくれた元義母は「うちにも何度も援助を頼みに来るのよ~」と呆れ果てていました。

一方の私は、大豪邸を持てあましていました。部屋も多いし、ひとりではなかなか掃除も行き届きません。それに、元夫のことをどうしても思い出してしまうので、このままここに住み続けるのは精神的にも良くないな、と思うようになりました。

そこで、念のため元義両親の許可を得たうえで、この家を貸し出すことに。幸いにもすぐに借り手がつきました。慰謝料や財産分与に加えて、家賃収入もあるので、しばらくは心の傷を癒しながらゆっくり過ごせそうです。

今は自分の手が行き届く広さのマンションを借りて、毎日のんびり過ごしています。

【取材時期:2024年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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