「電話」をジェスチャーで表すとき、あなたはどのようなポーズを取りますか? 大人世代に定番なのは、親指と小指を立てて受話器に見立てる「アロハ」のようなポーズではないでしょうか。しかし、最近は電話のジェスチャーが変わってきており、アロハ型のポーズは「古い」と思われてしまうようです。世代によるジェスチャーの違いを探ってみました。
「なんでハワイみたいな手をしてるの?」
受話器のアーチを親指と小指で表した、大人世代の「電話」のジェスチャー。耳に当てれば「電話している」様子を表し、手を下に置くようにすると「電話をガチャッと切った」ことを表現します。しかし、指で受話器を再現するジェスチャーは、そもそも「受話器」になじみの薄い若者世代には通じないことが多いようです。
実際、ジェスチャーに“キョトン”状態の若者たちも多いようで、SNSなどでも「電話するねって言われてアロハのポーズされたのに驚いた」「なんで電話なのにハワイみたいな手をしてるの?」のように、「どうしてアロハのポーズなんですか」という疑問を持つ若者たちの声が上がっていました。
では、若い世代はどのようなポーズで「電話」を表現するのでしょうか? 特に多いのが、「手を広げて耳に当てるポーズ」。これまでの「受話器」の代わりに、広げた手のひらが「スマートフォン」を表しています。他にも、手をグーにして耳に当てたり、手をスマホを持つような形にして耳に当てたりする人もいるようです。
ちなみに、スマホの普及により「電話の子機」の使い方を知らない若者も増えています。総務省が2024年6月に発表した「通信利用動向調査」によると、スマホの保有率が9割に達した一方、固定電話の普及率は年々減少傾向に。そもそも「スマホ以外の電話を見たことがない」若者も多いようで、「会社で子機の存在を初めて知った」「電話の子機の使い方が分からなくて、スマホで調べた」という声も聞かれました。
世代間で違いの出やすい「電話のポーズ」。テクノロジーの発展とともに、ジェスチャーも進化していくようですね。
オトナンサー編集部