コノビー編集部の選りすぐり!何度でも読みたい、名作体験談。
今回はコノビーで連載中の「ぽんぽん」さんの名作をご紹介します!もう4歳、でもまだ4歳。お兄ちゃんだって甘えたいときがあるんです。
スーパーで買い物をしていた時のこと
2歳の次男を対面式で座れるカートに座らせて、おしゃべりしながら買い物をしていました。
歩いてついてきている長男にも、同じように話しかけていたのですが、
やっぱりママと同じ目線ではしゃぐ次男のことが羨ましくなったのでしょう。
「(カートの席を)交代して!」と言ってきました。
しかし、長男はもう年齢も身長もカートには座れない大きさなので、抱っこして買い物をすることに。
その時でした。
普段は、遊びに行ってたくさん歩いて疲れても、最後まで頑張って自分で歩く長男。
抱っこしてと言うことはあまりないので、言ってきた時にはできるだけ聞いてあげようと思っていたのですが…
この声を聞いて、「4歳の年少さんを抱っこするのは『甘やかしすぎ』なのかな」と不安になりました。
長男にもすれ違った人の声が聞こえたのか、抱っこして数歩で、すぐに降りて自分で歩き出しました。
それからというもの…
外出先で長男を抱っこする時は、つい人の目を気にしてしまうように。
そんなある時、心配そうな顔をしながら話しかけてきた女性。
子どもたちの歳を聞かれたので、また「4歳なら歩かせないと!」と言われるのかと思い、内心ドキッとしました。
しかし、返ってきた言葉は…
“お兄ちゃんだから” とか “もう◯歳なんだから” と言って、子どもの甘えたい気持ちを抑えることのないように…。
前からそう思っていたのですが、周りの目を気にして、自分の考えがグラグラと揺らいでいました。
長男が大きくなるに連れて、どこまでが “気持ちに寄り添う” でどこからが “甘やかし” なのかがわからなくなる時があったのですが、
各家庭の考え方で「甘えたい時は甘えさせる」「躾ないといけない時は厳しくする」と強弱をつけていれば問題ないのかもしれません。
「抱っこしてもらいたかった」というこの女性の言葉を聞いて、気持ちがスッと楽になり、自分の育児を改めて見直すことができました。