Text by 井上大輔(編集部)
2022年W杯で日本代表キャプテンを務めた吉田麻也。
サムライブルーで歴代3位となる126試合に出場した男は、これまで、日本、オランダ、イングランド、イタリア、ドイツ、そして、アメリカで活躍してきた。
36歳になった吉田は、著名なスポーツ記者スティーブ・ハン氏のYouTubeチャンネル『Fairpoint Football』に出演。日韓戦を振り返るなかで、こんな話もしていた。
「サッカーはよりドライに、よりビジネス的になっている。正直、感情が失われている。情熱もね。
なぜなら、長年プレーしてきた選手への忠誠もないし、ワンクラブマンもいなくなったからね。今はそういうことが非常に難しい。
スティーヴィーG(スティーヴン・ジェラード)だったり、ジェームズ・ウォード=プラウズでさえもサウサンプトンからいなくなった。
本当に難しい。でも、いまでも代表戦にはエモーションやパッションを感じられる、忠誠心も。なぜなら、特に日本は、韓国もだけど、国への忠誠があるからね」
吉田とともにサウサンプトンでプレーしたウォード=プラウズは、クラブ生え抜きのキャプテンでもあったが、2023年にウェストハムへ移籍した。
ジェラードはリヴァプールの生え抜きとして活躍した後、最後には吉田と同じMLSのLAギャラクシーでプレーしている。
今のサッカー界は、感情的なものが失われ、よりビジネスライクになっていると感じているようだ。
また、吉田はフル代表での日韓戦を2試合しか経験していないが、日本と韓国のサッカー協会は、あえて頻繁に対戦しないようにしているとも語っている。