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初めての接客業。苦手なことから逃げてきた自分へのチャレンジ

  • 2025.3.15

私は少し人とのコミュニケーションが苦手な大学2年生である。

小さいころから人見知りで、友人もそう多くはない。目立つこともあまり好まず、人前に出て何かを行うことも苦手である。

そんな私が去年の秋からスイーツ店で「初めて」アルバイトを始めた。

なぜ去年の秋からだったのかというと1年生はアルバイトの面接に一度落ちてそこで自信を無くしてしまい、2年生は夏休みまでは教習所に通っておりアルバイトする余裕がなかったからである。

アルバイトを始めたきっかけは本格的に社会人となり会社に勤め始める前に、社会経験を積みたかったからだ。だからあえて自分が苦手なことにチャレンジしてみようと思い接客業をしてみることにした。

◎ ◎

案の定、「初めて」の接客業で失敗することが多かった。接客が暗すぎる、笑顔がない、声が小さいと注意されることもあった。一つのことに集中すると表情まで気が回らなくなってしまうのである。注文も取りつつ笑顔で対応することが私には難しかったのだ。

加えて、接客以外にも覚えることが多く、いつまでも作業が覚えられなかった。同じことを何度も間違えて店長には呆れられてもいた。

また、オーダーもメモを取らないと心配で頭がいっぱいになってしまった。心配性なため、多くのことを一度に言われるとすべてを覚えきれないのだ。しかし、本当はメモを取らずに接客をしつつ商品の提供の準備をするのが一人前なのである。

アルバイトを始めて5ヶ月が経ってもそのような状態が続き、仕事ができなさ過ぎて落ち込んで辞めたいと思うことが何度もあった。ここまで出来ないことが多いことは今までの人生経験でなく、本当に私はこの接客業のバイトを続けてもいいのかなと申し訳なくなっていた。

◎ ◎

けれど、そこで今までの私の人生を「初めて」ちゃんと見つめなおしてみた。

小学校は地元の公立でまあまあ荒れていた学年だったため、いじめなんて日常茶飯事、誰かの靴が何度かなくなったり、窓ガラスが割れたりすることもあった。

いつも大体騒ぎを起こしていたのは男子だったため、そのトラウマから男性のことが嫌いになり、あまり男性とコミュニケーションが取れなくなった。このまま地元の男子たちと同じ中学にあがったら嫌だと思い、中学校からはエスカレーター式の都内の私立の女子校に通い、穏やかな学生生活を送った。

中高一貫校なため、そのまま受験をせずに高校に上がり、そのまま推薦入学で今の大学に入った。そのため、小学生の時に中学受験をして以来、受験をせずに大学生になってしまった。

もちろん、推薦入学という形で入ったため、面接などはあったが、自分自身を追い込んで勉強するということはなかった。加えて、部活も週に1回だけみんなで集まって料理をする料理部に入っていたが、体育会系のような厳しい部活ではなかった。運動することが昔から嫌だったため、わざと運動部には入らずに緩い部活に入っていたのである。

◎ ◎

このように、異性とのコミュニケーションや勉強や運動といった一度でも嫌だと感じたことからはひたすら逃げる人生を送ってきた。そのような私の人生を振り返った時に、今まで自分自身を甘やかして生きていたことに「初めて」気が付いた。

そんな今までの、嫌なことから逃げてきた私を変えたくて、アルバイトに行くのが辛くて苦しくても続けてみることにした。その時から失敗したことはメモに残し、その日のうちに復習し、次は忘れないように少しずつ覚えていった。

その結果、段々とバイトで失敗をしなくなってきた。まだまだ失敗することや覚えきれていないことがあるが、この様々な「初めて」の経験を生かして、2025年は嫌なことからも逃げずに前を向いて頑張れる私になっていきたい。

■おふとん大好き♡のプロフィール
ちょっぴり自分に自信がない大学生。趣味はアニメ鑑賞とリズムゲームと睡眠。中高一貫校の女子校で育ち、大学に入って様々な経験をした。好きなフルーツはマンゴー。好きな色は水色(推しカラー)。

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