青い屋根の二世帯住宅に住んでいる広子さん。玄関の近くにある鍵付きの内扉の向こうには義母が住んでいます。大量ストックされているのに義母から頻繁に頼まれる牛乳のおつかい、足が悪いはずの義母の玄関先にあったピンヒール、毎日義母宅に行って帰ってこない夫(和也さん)……。夫と義母の不審な言動にうんざりした広子さんは、夫に離婚を告げますが娘のナホちゃんのためにも考え直せと言われてしまいます。
ナホちゃんのピアノの先生・猫山先生に、離婚の相談をした広子さん。猫山先生からのアドバイスを受け、毎晩義母宅から帰ってこない夫と義母の関係を疑います。
ある晩、夫が義母宅へ行ったあと、証拠をつかむためスマホを握りしめて義母宅へ入った広子さん。
リビングにいた義母が2階へ行かせないようにするのを振り切って、広子さんは寝室へ。そこには猫山先生がおり、「やっと全部気づきました?」とほくそ笑み、以前からこの部屋に住んでいたと言います。彼女は早く離婚させるため、広子さんが自分で異変に気づくように仕向けていました。
義母は泣きながら広子さんに謝ります。広子さんは同罪だと義母を責めますが、夫が「母さんは被害者だよ」と義母を擁護。義母は、広子さんが内扉を自分から開けてくれたら、不倫をやめるように猫山先生たちに提案していたそう。
しかし、広子さんから開けることはなく、「母さんをもっと大切にしてくれそうな相手を見つけるしかなかった」と夫は開き直ります。
自分のことを棚に上げて、妻を責める夫…
不倫の原因は自分なのかと、戸惑う広子さん。
義母は「和也は母親思いだから、私のために暴走してしまったの」と言い訳しながら、ナホちゃんのためにも離婚しないように伝えます。
すると猫山先生が、義母に被害者ぶらないように口を挟みました。義母が広子さんに対する嫌がらせで頼んでいた牛乳は、猫山先生が飲んでいたというのです。
「最低! 不倫相手の牛乳を、嫁に買いに行かせていたの?」
3人への嫌悪感に耐えられなくなった広子さんは、ナホちゃんを連れてこの家を出ることにしたのでした。
こんな状況にも関わらず、これからも一緒に住もうと言う義母。しかし、広子さんの心をこれほどまでに傷つけておいて、何事もなかったかのように一緒に暮らすことなどできるはずがありません。
「覆水盆に返らず」という言葉があるように、起こったことは変えられません。3人には、ことの重大さをしっかりと受け止めて欲しいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
ベビーカレンダー編集部