1. トップ
  2. エンタメ
  3. AI音楽問題、セリーヌ・ディオンが自身のファンへ呼びかけ「無許可のAI生成音楽は偽物」

AI音楽問題、セリーヌ・ディオンが自身のファンへ呼びかけ「無許可のAI生成音楽は偽物」

  • 2025.3.13

歌手のセリーヌ・ディオンが、自身の歌唱や名前、肖像を無許可で使用したAI(人工知能)生成の音楽が出回っていることに対し、注意を呼びかけた。

セリーヌ・ディオンはInstagramを通じて声明を発表し、「私の音楽パフォーマンスや名前、肖像を無断で使用したAI生成の音楽がオンライン上や複数のデジタルサービスで流通していることを認識しています。これらの録音は偽物であり、承認されたものではありません。公式の作品ではないのでご注意ください」とファンに向けて呼びかけた。

具体的にどの楽曲やパフォーマンスが問題になっているのかは明かされていない。

celinedion / Instagram

セリーヌ・ディオンは2024年に開催されたパリ五輪の開会式でエディット・ピアフの名曲『愛の讃歌(Hymne à L’Amour)』を披露し、感動的な復帰を果たした。彼女は2022年に「スティッフパーソン症候群」という稀な神経疾患を公表し、以来ライブパフォーマンスが極めて少なくなっていたが、療養とリハビリを続けながら再びステージに戻る意欲を示している。

【動画】セリーヌ・ディオン『愛の讃歌(Hymne à L’Amour)』/ パリ五輪開会式

近年、AI生成の音楽が著作権やアーティストの権利を脅かす事例が増えており、音楽業界でも問題視されている。

2023年にはドレイクとザ・ウィークエンドの歌声をAIが模倣した楽曲が話題を呼んだ。

また2024年にはユニバーサル・ミュージック・グループがAI生成音楽の問題を理由の一つとして、一時的に所属アーティストの楽曲をTikTokから削除する措置を取った。

AI技術は音楽業界において新たな創作表現の可能性も開いているが、ポール・マッカートニーなど著名アーティストからも「アーティストを搾取する手段として利用される危険性がある」と指摘されている。今後、著作権保護のための法的な整備が求められるだろう。

元記事で読む
の記事をもっとみる