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【3月の注目映画3選】実写版『白雪姫』、イ・ソンギュン遺作『プロジェクト・サイレンス』、アカデミー賞受賞作『教皇選挙』

  • 2025.3.13

映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが、今月もマストな映画ニュースをモリモリお届けします〜。

グリム童話から200年超、初アニメから88年 『白雪姫』 3月20日より公開

ディズニー・アニメーション初の長編映画で、名作中の名作『白雪姫』が満を持しての実写化です。しかも、日本は全世界最速公開! 原作のグリム童話をもっとも分かりやすく解釈したディズニー版『白雪姫』を、青春映画の旗手マーク・ウェブ監督(『(500)日のサマー』ほか)と女性の自立物語を描かせたら右に出るものなしなグレタ・ガーウィグ(『バービー』ほか)のタッグで再編してるんですよ。しかもですな。 歌よし芝居よしのレイチェル・ゼグラーが白雪姫、魔女ルックが似合い過ぎるガル・ガドットが女王、とハマり過ぎているキャスティングも話題。今年のパーティ仮装でこの作品が流行りそうな予感よ。

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継母である女王(G・ガドット)に城を追放されてしまった白雪姫(R・ゼグラー)。迷い込んだ森の小屋で7人のこびとたちと出会い、仲間となって幸せな暮らしを始めた彼女。ところが、それを知った女王は、変装して白雪姫に接近。彼女に毒リンゴを渡すのだが……。

『白雪姫』
監督:マーク・ウェブ/出演:レイチェル・ゼグラー、ガル・ガドット、エミリア・フォーシェ、コリン・マイケル・カーマイケル、パトリック・ペイジ ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:3月20日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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イ・ソンギュンさん、遺作です 『プロジェクト・サイレンス』 公開中

オスカーを獲得した『パラサイト 半地下の家族』で豪邸暮らしのIT企業社長役を演じたイ・ソンギュンさん。悲しいかな2023年に急逝した彼の遺作の一つが公開されます。『プロジェクト・サイレンス』は、大事故が起きた空港連絡橋に閉じ込められた人々のサバイバルスリラー。事故車のなかに、軍事機密を持った動物(というかワンコ)が乗っており……という極限設定なんですが、これが超ハラハラ。その機密には陰謀があって隠そうとする勢力によって通信は遮断、おまけに濃霧で視界ゼロ。しかも、タンクローリー爆発で橋も崩落寸前。このスリル、スクリーンでぜひ。

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国家安保室行政官ジョンウォン(イ・ソンギュン)は、娘の留学見送りのためにインチョン空港へ。ところが、濃霧による玉突き事故の影響で空港大橋で足止めに。タンクローリーが横転し、電波障害で電話も不通、救出のヘリも墜落してしまう。そんな中、事故車からある軍事機密の動物が逃走しており……。

監督:キム・テゴン/出演:イ・ソンギュン、チュ・ジフン、キム・ヒウォン、ムン・ソングン ほか/配給:ハピネットファントム・スタジオ、ショウゲート/公開:現在、新宿バルト9ほか全国ロードショー中
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原作をむちゃくちゃ読みたくなります 『教皇選挙』 3月20日より公開

3月3日に発表になったアカデミー賞で脚本賞を受賞した、異色の密室人間ドラマ『教皇選挙』が公開されます(教皇選挙=コンクラーベは、2009年の大ヒット映画『天使と悪魔』にも出てくる設定なので、ぜひそちらも)。品行方正が当たり前で、人々を導くために身を費やす教会のトップ、枢機卿たちが世界中から集まって、そのトップを選出……なんだけど、男の権力争いってマジ怖い! としかいいようのない、陰謀、謀略、嘘と欺瞞の嵐!! ネタバレになるから言えないけど、ラストは教会全体に喧嘩を売る衝撃の結末なんですよ。お願い……誰か原作を日本語訳で出版して……。

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ローマ教皇が崩御し、新教皇選出のコンクラーベのため世界中から枢機卿が集まるバチカン。選挙を取り仕切るローレンス枢機卿(R・ファインズ)は、密室化したシスティーナ礼拝堂での陰謀やスキャンダルに翻弄されながら、公平な選挙を目指すのだが……。

監督:エドワード・ベルガー/出演:レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニ、カルロス・ディエス ほか/配給:キノフィルムズ/公開:3月20日より、TOHOシネマズ シャャンテほか全国ロードショー

text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2025年4月号より

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