橋本環奈がヒロインを務める連続テレビ小説「おむすび」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。第23週「離れとってもつながっとうけん」では、コロナ感染の広がりで日常が変わってしまった結(橋本)たちにフォーカス。コロナ禍のつらい心境に触れる内容となっている。(以下、ネタバレがあります)
コロナ禍の不甲斐なさ滲む
「正直不動産」シリーズ(NHK総合)や「監察医 朝顔」シリーズ(フジテレビ系)の根本ノンジが脚本を担当する「おむすび」は、“ギャル魂”を持つ平成元年生まれのヒロイン・結が食で人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティー”。第23週は、急速に広がっていく新型コロナウイルスの影響で、日常が様変わりしてしまった結(橋本)たちの心境を描く内容になっている。
13日放送の第114回は、結の職場のシーンからスタート。コロナの感染爆発で疲労困憊(こんぱい)になっている看護師の桑原(妃海風)は「レッドゾーン(コロナ感染者の治療スペース)の中は、本当にひどい状況やよ」と一言。それを結はねぎらうのだが「うちよりも患者さんが、ほんまにつらそうで……」と桑原は悲しげな表情。さらに森下医師(馬場徹)も「悔しいわ…普段やったら助かるはずの命が…」と不甲斐なさをにじませた。
働いて、家に帰りを繰り返すだけの結の日々
また桑原は母が基礎疾患があるため、子どもたちの世話は母に任せ、自分はホテルで寝泊まりしていると告白。これを聞き、結は父・聖人(北村有起哉)のことを思い出す。そして、結は翔也(佐野勇斗)に電話し「大阪のお家。しばらく1人で、こっちで暮らすことにした」と報告。これには、聖人も翔也も花(宮崎莉里沙)も悲しいけれど、致し方がない、消化しきれない思いを見せていた。
こうして、結の仕事にだけ打ち込む1人暮らしの日々が始まったのだった。
そんな日々を過ごしていたある日、結の元に翔也が突如訪れる。そして「このままでいい」と窓越しに会話。父・聖人のチャーハンを届けるとともに、花が学校で同級生の男子に「お前の母ちゃん、病院で働いているからコロナまみれだろ。だから、学校来るな」って言われたと報告。「落ち着いたら、電話で話してやってくれ」と告げたのだ。
そして「結、ちゃんと飯食ってるか?お父さんのチャーハン食ってみ、うめえぞ!」と励まし、去って行ったのだ。
結を元気付けるのはいつも…
そして結はチャーハンを食べ、笑顔に。しかし、すぐに涙を浮かべ、食事のありがたみを痛感していた。
家族までもを離れ離れにした緊急事態宣言という、未曽有の事態を描いた114回の内容に視聴者からは「実際にあったよね、こういういじめ」「誰かに不安を押し付けなきゃやっていけなかった人もいたよね。心が痛む」などの意見が寄せられた。