北関東で在宅イラストレーターと事務パートのWワーカーをしているイシイです。50代になり、憧れていた着物を少しずつ着るようになりました。気負わず普段の生活の中で、カジュアルに着物を取り入れたいと思っています。
今回は着物初心者がどのように着物を手に入れたかという話です。
お財布に優しい着物をネットで買う
憧れの着物生活に挑戦! と、私が最初に手に入れたのはネットショップで見つけたワンタッチデニム着物でした。その後、着物のことを知るにつれ、あれも着たい、これも着たいと欲望は膨らんでいきます。
今は高級なものではなく、普段使いできる着物がいい、お小遣いの範囲で買えるお財布に優しい着物が欲しいと思っているので、フリマサイトやネットショップを活用しています。
ネットでの買い物の良い点は、検索しているうちに自分好みの着物の情報がどんどん集まってくるところ。私は「デニムや綿素材の着物」「半幅帯で奇抜な柄の帯」が好きです。そういうものを探し続けていると、ネットのほうから「あなたにおすすめ」と好みの商品が表示されるようになってきたので、その画像を眺めているだけでも楽しいです。
とはいえ、いずれはきちんと呉服屋さんでオーダーして作りたいとは思います。
なぜなら着物を着るようになってから、「寸法の合った衣服は着やすい」ということを実感したから。長すぎる身丈はおはしょりで調節するなど、寸法の合わないものを着るテクニックはありますが、やはり自分の体に合ったものを着る方がきれいな着付けになるのです。
昔、20代の頃に付き合いで呉服店で小紋を作ったことがあるのですが、当時は着物の魅力に気づけず……何年か持っていましたが、その後処分してしまいました。本当に悔やまれます! タイムマシンがあったら、あの時の自分に待ったをかけに行きたいです。
不要になった着物を譲ってもらう
自分で買わず、いただいた着物もあります。義母に「着物を着始めました」と言ったら、しばらくしてから家に呼ばれ「もう着ないから全部持っていっていいよ」とたくさんの着物・帯・小物をいただきました。義母のものだけでなく義姉、義祖母のものもあり、これは整理に時間はかかりそうだなと身構えましたが「いらないものは好きに処分していいから」と言ってもらえたのでホッとして全部持ち帰り、ゆっくり整理しました。
幸い義母と私の身長は少ししか違わないため、いただいた着物は直しを入れることなく着ることができています。自分では買えないような紬や名古屋帯が思いがけなく手に入り、本当にありがたい! きちんとお手入れの方法や着こなしを覚えて活用しようと思います。
着物を着ます! とアピールする
不思議なことに「私は着物を着るようになりました」「私はこんな着物が好きです」とアピールすることで、着物についてのあれこれ(情報であったり着物本体であったり)が集まってきます。
実際、隠れ家的な着物を扱う店を教えてもらったことや、着物で行くと特典があるイベントのチラシをいただいたことがあります。私が義母から着物を譲られたきっかけも、「着物を着始めた」と口に出したからこそ。
ネットショッピングで好みの品を検索するのもアピールと言えますよね。「こういう着物が好き」と検索をかけないと、おすすめに自分好みの商品は上がってきませんもの。
初心者だからと気後れせずに、「着物が好き! 着物が着たい!」と素直にアピールしていこうと思います。
着物初心者がどのように着物を手に入れたかという話でした。
次回はウィッグと髪のお話です。髪が赤い色なのでパートへはウィッグを被って行く私。ウィッグや髪についてあれこれ思うことをお送りします。
編集/大人のおしゃれ手帖編集部
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この記事を書いた人
イラストレーター イシイ
在宅ワーク(イラスト・デザインなど)と事務パートをしている55歳のWワーカー女子。 体の悩みが尽きないお年頃ですが、髪はグレイヘア期間を経て、「赤い髪&必要に応じてウィッグ」というスタイルに落ち着いた今日このごろ。2023年から、憧れていたカジュアル着物を取り入れて出かける生活にも挑戦中。 現在、ブログ「赤髪とウィッグとetc.アラカンイラスト日記」を発信中。