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出産後のダメージを軽減。回復を後押しする膣と体の最新ケアを伝授

  • 2025.3.12

1.体を冷やさないようにして体温36.5°C以下にしない

ゆらいだバランスを元に戻すためにできることまず自分の平熱を把握する。理想は36.5°C以上。平熱が34°C、35°Cという低体温は自律神経失調症の可能性も。体温を保つには体を冷やすような冷たい飲み物や薄着、過度なダイエットを避けること。特に女性は恥骨とおへその間にある下腹、腎臓のあるあたりの腰部分、くるぶしの内側を温めることを意識。筋肉の維持も体温を保つために有効なので、ウォーキングやストレッチなど軽い運動を行うこと。血流をよくするために一日一度、湯船に10分程度、浸かることも心がけたい。

2.粘液や粘膜、ホルモンの素となる栄養素をきちんと食事で摂る

粘膜を強化する栄養素はビタミンA、ビタミンB群、ビタミンDなどのビタミン類。ビタミンCはビタミンEと一緒に摂ると、相乗効果で抗酸化作用がアップする。ビタミンAはにんじんやかぼちゃ、ブロッコリーなどに多く含有。ビタミンB群は赤身の魚や牛や豚、鶏のレバーなど。ビタミンDはサンマやイワシなど魚に。ビタミンCはキウイ、アセロラなどのフルーツ類。ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類。いずれも食品で摂るのが望ましいが、不足分はサプリメントで補って。

3.腟の委縮を防ぐためのフェムケアを始める

よく伸びて弾力のある腟のためにはオイルマッサージが効果的。腟は肌の数十倍、経皮吸収率が高いのでオイルはナチュラルなものがおすすめ。さらりとしたオイルを清潔な手に取り、腟口周りに塗る。そのあと、指を1~2本第二関節ぐらいまで入れ、腟壁に圧をかける。外陰部や小陰部のひだの間、会陰もオイルをつけた指で撫でて。貞操観念の強い昭和世代は、デリケートゾーンを自分で触れることに抵抗のある人が多いが、腟委縮を防ぐためにも週1~3回程度行うことを習慣に。

話を聞いたのは......

YURIKO TATSUNO

助産師。女性の体と心の仕組みを漢方やヨガなど東洋医学の視点からアドバイス。自身も更年期を迎えたのを機に山梨県・八ヶ岳に移住し、ビボーン助産院(女性院)を開設。ホリスティックなフェミニンケアセラピーを提案している。

ATSUKO MORITA

客室乗務員時代に発病したのをきっかけにフランス国立パリ13大学で植物薬理学を学び、植物療法士に。フランス フィトテラピー普及医学協会認定校「ルボア フィトテラピースクール」主宰。膣ケアの重要性をさまざまな媒体で発信する。

Text: Teruno Taira Editor: Misaki Kawatsu

※『VOGUE JAPAN』2025年4月号「一生つき合う“性”との心地よい関係」転載記事。

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